Image:Warner Bros. Pictures / YouTube
「DUNE/デューン 砂の惑星」の主人公ポールは何が特別なのか。生まれ持った才能か、与えられた能力か、はたまたティモシー・シャラメが演じているからか。パート1で繰り広げられたストーリーもPART2にて区切りがつきました。いまはまだ公開日すら未定のパート3に備えて1、2で明らかになったポールについての運命をまとめていきます。
ポールに与えられた2つの運命
ポールには2つの使命ならぬ運命があります。1つが父レト・アトレイデスから引き継ぐアトレイデス家公爵としての使命。もう1つが母レディ・ジェシカから与えられたクウィサッツ・ハデラックとしての運命です。パート2ではハルコンネン家との血のつながりも判明しました。
ポールの誕生と成長
Image:Warner Bros. Pictures/YouTube
ポールは父レト、母ジェシカの間にアトレイデス家の跡継ぎとして生まれる。惑星カラダンを支配し皇帝が恐れるほどの兵力をもつアトレイデス家。そんな兵を鍛え上げたガーニーとダンカンから直接武術を教わったポールはフレメンとの決闘にも勝利するほどの強さをもつ。
皇帝を頂点とし大領家が各惑星を治める封建制の裏で、巨大な影響力をもつ女性だけの秘密結社ベネ・ゲセリットもポールの誕生に大きく関係している。ベネ・ゲセリットの真の目的は遺伝を操作することですべての時空とつながることができるクウィサッツ・ハデラックを生み出すこと。ジェシカはレトとの間に女児をもうけるために近づいた。しかし組織の意に反してレトとの間にポールを生む。
ジェシカは絶大な支配力をもつ教母に反しながらも、少しでも触れれば命を落とす毒針<ゴム・ジャッバール>の試練をポールに受けさせることで認めさせる。アトレイデス家は砂の惑星デューンへと移り住み、ポールもクウィサッツ・ハデラック、そしてリサーン・アル=ガイブとしての人生を歩みはじめる。
ポールの特殊能力と使命
Image:Warner Bros. Pictures / YouTube
デューンでは長らくハルコンネン家がスパイス、原住民であるフレメンにとってはメランジの採掘で巨万の富を築いていた。フレメンはハルコンネン家に迫害されながらも砂の惑星の土地を知り尽くし何百万もの人々が生きていた。ベネ・ゲセリットはクウィサッツ・ハデラックをリサーン・アル=ガイブと呼び名を変え、フレメンたちの救世主として信仰させる根回しをしていた。
ポールのそれまでなんとなく感じていた予知夢のような力は、スパイスを吸い込むことで確実な能力として開花していく。ハルコンネン家にアトレイデス家を滅ぼされ、母ジェシカから跡継ぎとクウィサッツ・ハデラックとしての使命を課せられるポール。しかしそれは多くの人々の命を落とす大戦争へとつながることを予知していたポールはジェシカに反抗する。
ポールの立ち位置と役割
Image:Warner Bros. Pictures / YouTube
ジャミスとの決闘に勝利したポールはスティルガーやチャニとともにフレメンの居住区シエチへと向かう。そこでポールはジェシカとともにサンドワームの体から抽出される<命の水>である青い毒を飲む試練を受ける。この試練を乗り越えた二人は、ジェシカは徐々に信者を集め、ポールは先を見通す力を覚醒させる。さらにアトレイデス家としての知識を武器にハルコンネン家を次々と撃退し、フレメンの戦士としての名「ムアディブ」を与えられ救世主としての立場がより強くなっていく。
ポールはハルコンネン家を倒しもう一人のクウィサッツ・ハデラック候補だったフェイド・ラウサも倒す。皇帝の座も強制的に奪ったポールは、それを受け入れない各大領家と敵対することになりフレメンの救世主としての立場を明確なものとする。
ポールの意思なのかジェシカの狙い通りなのか
パート1から描かれたポールの予知夢の力。ハルコンネン家への復讐、そして皇帝への挑戦もパート2でしっかりと描かれました。スッキリするかと思いきやパート1ではポールが否定していた救世主としての役割をパート2ではまるでポール自身の自由意志での選択であるかのように描かれ、フレメンもポールを熱狂的に信仰していく姿に少し怖さも覚える映像となっていました。
パート2までのポールの選択がどうつながっていくのか、ジェシカの目的はなんなのか今後の続編でどう描かれるのかが気になります。