生きてるけどもう「DUNE/デューン 砂の惑星」のダンカン・アイダホは帰ってこない

「DUNE/デューン 砂の惑星」サーダカーと対峙するダンカン・アイダホ
Image:Warner Bros. Pictures / YouTube

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSF映画「DUNE/デューン 砂の惑星」で欠かすことのできないキャラクターの一人が、ジェイソン・モモア演じるダンカン・アイダホです。アトレイデス家の兵を皇帝が恐れるほどまでに鍛え上げ、頼れるポールの兄貴分。ポールの相棒としてシリーズを通して活躍するかと思いきや、ポールを助けるためにわりと序盤で死んでしまいました。それでもあのダンカンが死んだはずがないと続編「デューン 砂の惑星PART2」にかなりの期待をしながら観ましたが、結局は登場しませんでした。

そんな中ダンカンを演じるジェイソン・モモアから有力なコメントが飛び出しました。

※原作のネタバレを含みます。

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ダンカンは「DUNE/デューン 砂の惑星PART3(仮)」で復活?

It’ll be a good future now if Duncan Idaho may have some sort of … You know what we did have?
(ダンカン・アイダホがある種の……いい未来になるだろうね。私たちが何を手に入れたと思う?)

Jason Momoa Interview: Guinness, Future of Dune, and Gaining Perspectiveより引用

MEN’S HEALTHでのインタビューにてジェイソン・モモアは、PART2の続編でダンカン・アイダホが復活する可能性を明かしています。1作目ではカットされたシーンもあったようで、さらなるパワーアップが期待できます。

原作では復活

そもそもフランク・ハーバートによる原作「デューン砂の惑星」の続編「デューン 砂漠の救世主」にてダンカンが復活することがわかっています。元のダンカンではなく秘術によるゴーレムとしてですが。

原作との違い

A stunning blend of adventure and mysticism, environmentalism and politics, Dune won the first Nebula Award, shared the Hugo Award, and formed the basis of what is undoubtedly the grandest epic in science fiction.
(冒険と神秘主義、環境保護と政治が見事に融合した『デューン』は、第1回ネビュラ賞を受賞し、ヒューゴー賞も分け合い、間違いなくSF界で最も壮大な叙事詩の基礎となった。)

Dune – Dune Novelsより引用

政治や宗教、資源の奪い合い、救世主信仰など実際の社会でも起こりうる問題を砂漠とからめることで、砂の惑星で起こる冒険活劇としたフランク・ハーバートの「デューン砂の惑星」。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、救世主となったポールに狂信的なフレメンたちの姿にフォーカスして描くことで原作のテーマを表現しています。

ダンカンに対する監督の考え

ネットではダンカン・アイダホという名前が少しダサいもののように扱われています。しかし監督は名前含めて最高のキャラクターであり重要な登場人物だと考えています。

Personally, I deeply love it. … And “Duncan Idaho” roots it to Earth. … I love it. I think it’s the best.
(個人的には、とても気に入っている。…そして、『ダンカン・アイダホ』は地球をルーツとしている。…私は大好きだよ。最高だと思う。)

Denis Villeneuve ‘Dune’ Interview: Sandworms and Sequels | Vulture

パート1、2ではポールを<救世主>クウィサッツ・ハデラックにさせようとしてきたベネ・ゲセリットの思惑も描かれていました。原作をよく知るファンやネットではダンカンこそクウィサッツ・ハデラックではないかという見方もあります。

「デューン 砂漠の救世主」を原作とする続編「DUNE/デューン 砂の惑星PART3(仮)」でどのようにヴィルヌーヴ監督が描くのか楽しみです。