監督、めっちゃこだわってます。
すべて本物のアクション
エリートスパイのハリー・ハートと信者たちによる教会での戦闘シーンは、すべて本物のアクションによって撮影されています。
マシュー・ヴォーン監督はEWのインタビューで次にように答えています。
It’s all for real. I didn’t want any wirework.
Kingsman director Matthew Vaughn answers burning questions/EW より引用
すべて本物です。ワイヤーワークは使いたくありませんでした。
監督はアクションにかなりの気合を込めています。
豪快なアクションの場合、普通は何百もの短い映像を撮影し、つなぎ合わせるそうです。
第2班監督のブラッド・アランがアクション振付を作り、教会シーンの戦闘プランを組み立てています。
公式サイトのプロダクションノートによると、ワンカットで撮影されているそうです。
こんな複雑なシーンをワンカットで撮影するなんて信じられないくらいにすごいです。
6か月にも及ぶトレーニング
ハリー役のコリン・ファースは、6か月もトレーニングをして教会シーンを撮影しています。
Poor Colin was out there for six months training and training and training.
Kingsman director Matthew Vaughn answers burning questions/EW より引用
哀れなコリンは、6ヶ月間、外でトレーニングにトレーニングを重ねました。
何度もアクションの振り付けを練習するコリン・ファースの姿を、マシュー・ヴォーンはバレエのようだったと言っています。
コリン・ファースには「英国王のスピーチ」のような、シリアスなヒューマンドラマのイメージがあります。
「キングスマン」ではコリン・ファースにおける、今までのイメージ通りのハリー・ハートと、アクションにおけるガラハッドという新しい一面を見れます。
アクションにもストーリーを持たせる
マシュー・ヴォーン監督はアクションにおいて、すべてを見せることを大事にしています。
アクションを小間切れにはしません。
That’s why I think people are surprised by it, because you can actually watch what’s happening and just follow it as a story.
Kingsman director Matthew Vaughn answers burning questions/EW より引用
だからこそ、みんなが驚くのだと思います。実際に起こっていることを見て、それをストーリーとして追うことができるからです。
ただのアクションシーンではなく、観客が一つのストーリーとして見れるように作られています。
「キングスマン」のアクションが他の映画とは違うように感じるのは、監督のこのような思いが込められているからです。
だからこそカジュアルさがありながら、しっかりとしたアクション映画として成り立っているのかもしれません。
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