「キングスマン」感想/とにかくスマートな紳士アクション

※ネタバレなしです。

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予告から期待させられるスマートさと過激さ

「キングスマン」(劇場公開日 2015年9月11日)は予告から充分に世界観が伝わってきます。

予告にちょっとだけ写る高級テーラーの映像だけで引き込まれるものがあります。

高級品とかを買いたいわけではないけれど、それを正しく扱うことのできる大人にはなりたいみたいな憧れみたいなところがどこか抑えることができません。

そのピリッとした空気から一転して、チンピラたちに対して「マナーが紳士を作るんだ。分かるか?」というコリン・ファース演じるエリートスパイ・ハリーの紳士らしい怒りかたからのアクション。

超絶アクションに加えて、見たことのないギミックのついたスパイアイテムの登場。

そこからスパイ機関“キングスマン”としての映像が次々と流れ、どんな映画なのかわくわくです。

エグジーと一緒にキングスマンを知っていく

この映画の最初のワクワクは、タロン・エジャトン演じるエグジーと一緒にキングスマンというスパイ機関を知っていくことです。

説明的なものではなく、新たなキングスマン候補としてトレーニングしていくエグジーを通してキングスマンという組織を知ることができます。

元々町の不良だったエグジーが、スパイとはいえジェントルマンになっていく様子は、予告から期待していた「高級品でもなんでも使いこなせる大人に憧れる」気持ちが刺激されます。

カメラワークもストーリー展開もダイナミック

「キングスマン」は何と言ってもアクションの撮影方法が特徴的です。

一人の紳士が圧倒的な身のこなしで複数人を同時に倒していく様子は今まで見たことがありません。

いや、嘘です、あるかもしれません。

ただカメラワークは本当に独特です。

コリン・ファースやタロン・エジャトンのひとつひとつの身のこなしに合わせてカメラワークが行われています。

動きとカメラワークの組み合わせによりキングスマン・アクションともいえる映像になっています。

人間関係が意外な方向に進んでいったりと、ストーリーもダイナミックに展開していきます。

フィクションを作り上げるマシュー・ヴォーン監督

「キングスマン」

出典:Youtube/(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation

この映画は「キングスマン」としての世界観が出来上がっています。

「キングスマン」はマーク・ミラー、デイヴ・ギボンズによるコミック「キングスマン:ザ・シークレット・サービス」が原作です。

監督・脚本を務めたマシュー・ヴォーンは、これまで「キック・アス」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」を製作しています。

非現実的な世界でのアクション映画を作り上げる名監督です。

「キングスマン」にも、ソフィア・ブテラ演じる敵キャラのガゼル、色鮮やかな爆発など世界観を作り上げる要素がいくつも登場します。

続編の「キングスマン ゴールデン・サークル」も文句なしに期待に応えてくれるのでおすすめです。

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