エージェントを文字通り真っ二つにし「キングスマン」(2014年製作)への過激な登場をしたガゼル役のソフィア・ブテラ。
その存在感の強さは、あのサミュエル・L・ジャクソン演じるヴァレンタインとの相性もぴったりでした。
演じたソフィア・ブテラは、ガゼルのキャラクター以上に熱い思いを持っています。
ガゼル役ソフィア・ブテラ
ヴァレンタインの側近ガゼル。できる事なら、出会いたくない女だ。#キングスマン pic.twitter.com/7Aeu81FStj
— 映画『キングスマン』公式 (@kingsman_jp) August 18, 2015
ソフィア・ブテラは芸術家の家庭に生まれ、ブテラ自身も5歳からダンスをしています。
Movies Games and Tech のインタビューに、演技は16歳から取り組み始め18歳で一度やめたと答えています。
when I was 24 I joined a theatre again. So I kind of, like, everything kind of mitch matched for, mixed together for a little while, but at some point I stopped completely acting to focus on dancing and at some point I stopped completely dancing, which was three years ago, to focus finally on acting.
Kingsman: The Secret Service interview with Sofia Boutella/Movies Games and Tech より引用
24歳の時に再び劇場に参加しました。しばらくの間は、すべてのことが混ざり合っていましたが、ある時、ダンスに集中するために俳優業を完全にやめ、ある時、最終的に俳優業に集中するために、3年前にダンスを完全にやめました。
「キングスマン」の撮影に臨んだ時には、完全に演技に集中していました。
ガゼルのあれほどキレのあるアクションをやり切ったブテラ。
映画の中では堂々としてみえますが、そんな彼女でもダンスと演技の世界を行きつ戻りつしながら今の状態にたどり着いています。
ガゼルのアクションではダンスとは違い、テコンドーの訓練を行ったそうです。
ソフィア・ブテラの演技に対する思い
同じくインタビューにて、ブテラの演技への思いの強さを次の言葉から感じます。
No dancing, or not even, no ethnicity, like I would love to just be someone for a story and the sake of relationship in the film and not … but that’s a challenge for me, which is great.
Kingsman: The Secret Service interview with Sofia Boutella/Movies Games and Tech より引用
ダンスもしないし、民族性もない。映画の中のストーリーや関係性のためだけに、誰かになりたいと思っています。
ブテラは本当の意味で役者になりたいと思うと同時に、ダンサーとしての経験や自身の民族性を誇りにも思っています。
しかしそれらの経験をそのままの役柄ではなく、まったく違うキャラクターを演じるための表現力として使いたいと考えています。
これからのソフィア・ブテラ
2012年、ソフィア・ブテラはマドンナとマイケル・ジャクソンに認められたほどのダンスをきっぱりとやめました。
その後「キングスマン」のオーディションに受かるまで、2年間仕事がなかったといいます。
「キングスマン」出演後も独立系の低予算映画への出演により演技力を磨いてきました。
いまや誰もが認める大作映画「スター・トレック BEYOND」(2016年製作)に出演し、「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」(2017年製作)では古代エジプトの王女アマネットとしてトム・クルーズを追い詰める大役を務めています。
ダンサーとしての確かな実力と俳優として着実に積んできたキャリア。
彼女が望んでいる「本当の演技」が求められるキャラクターを、いつかスクリーンで観られる日にわくわくしてしまいます。