「ミッション:インポッシブル」シリーズは公開された順番で観るのがやっぱりおすすめ

「スパイ大作戦」を映画化したミッション:インポッシブルシリーズ

Image: Paramount Movies/YouTube

「トップガン」と同じくトム・クルーズのイメージが強いのが「ミッション:インポッシブル」シリーズです。2023年には7作目の公開を控えています。しかしシリーズを重ねていくと、どのタイトルが何作目だったのか順番がわからなくなってきます。特に番号がつかなくなった4作目以降は。そこで今回はシリーズが公開された順番と、その順番で観ると「こんなところが楽しめるよ!」ってポイントを紹介していきます。

※この記事は「ミッション:インポッシブル」シリーズの多少のネタバレを含みます。

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「ミッション:インポッシブル」シリーズは公開された順番に観るべし

まず「ミッション:インポッシブル」シリーズが公開された順番は以下です。

  1. 「ミッション:インポッシブル」(1996年製作)日本公開 1996年7月13日
  2. 「M:I-2」(2000年製作)日本公開 2000年7月8日
  3. 「M:i:III」(2006年製作)日本公開 2006年7月8日
  4. 「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」(2011年製作)日本公開 2011年12月16日
  5. 「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(2015年製作)日本公開 2015年8月7日
  6. 「ミッション:インポッシブル フォールアウト」(2018年製作)日本公開 2018年8月3日

3作目まではナンバーが振られているのでわかりますが、4作目以降はいっつもわからなくなりがちです。この一覧でぜひ公開された順番で作品をみて、以下で紹介するポイントでよりシリーズを楽しんでください。

1作目から公開順に観てシリーズ全体を味わう

「ミッション:インポッシブル」を1作目から順番にみる醍醐味は、シリーズを重ねるごとに織りなしていく人間関係です。

チームの仲間を失ったイーサン・ハント

Image: Paramount Movies/YouTube

1作目「ミッション:インポッシブル」ではイーサン率いるチームは、裏切りにより全員死んでしまいます。そこで新たな仲間として登場するのが、今ではシリーズ全作品に出演しているヴィング・レイムス演じるルーサー・スティッケルです。

3作目「M:i:III」ではついにイーサン生涯の伴侶ジュリアとベンジーが初登場です。まさかあのイーサンが結婚するなんて観客もびっくりです。でもジュリアはこれ以降の作品でもストーリーで重要な役割になるキャラクターです。そしてサイモン・ペッグ演じるベンジー・ダンも3作目で初めての登場です。2作目のビリー・ベアードと少し雰囲気が似ていたので、幼いころに観た私は見直すまで混同していた時期もありました。3作目あたりから1本1本の面白さに加えて「イーサン・ハントの人生」という面白さが加わってきました。

謎の美女イルサ・ファウスト

Image: Mission Impossible/YouTube

5作目「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」は、シリーズで一番人間模様が入り組み、一番スカッとしたラストを迎えます。4作目で初登場したジェレミー・レナー演じるウィリアム・ブラントも加わり、チームもよりパワーアップ。レベッカ・ファーガソン演じる謎の美女イルサ・ファウストも登場し、イーサンのストーリーはより複雑なものになっていきます。

6作目「ミッション:インポッシブル フォールアウト」は、5作目からの続編ともいえるストーリーです。ラストの盛り上がりはシリーズで一番と言っても過言ではありません。イーサンのイルサに対する思いは、仲間としての思いなのかそれとも愛なのか。久々にジュリアもしっかりと登場し、シリーズ集大成のような作品となっています。

いま振り返ってみると、1作目でチームの仲間、すべてを失ったイーサンが、シリーズを追うごとに新たに仲間を得ていっているという見どころがあります。

各シリーズで監督の違いを楽しむ

トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが天井から吊り下げられる名シーン

Image: Paramount Movies/YouTube

アメリカでエミー賞を受賞するほどの人気テレビドラマ「スパイ大作戦」の映画化としてスタートした「ミッション:インポッシブル」。シリーズを重ねることによる面白さは、上記にあげた人間模様だけではありません。作品ごとで監督が変わってきたことにも注目していきます。

ブライアン・デ・パルマ監督による1作目は、本当によくできたスパイ映画という印象です。そしてトム・クルーズ演じるイーサン・ハントが天井から吊り下げられる名シーンも生まれた作品です。変装マスクや今でいうアップルウォッチのようなスパイガジェットの登場は、当時では最先端のスパイ映画だったと思います。

2作目から登場のバイクアクション

Image: Paramount Movies/YouTube

ジョン・ウー監督による2作目からミッション:インポッシブルらしい映画になった気がします。いまではおなじみの、トム・クルーズによるバイクアクションが加わったのもこの2作目からです。ジョン・ウー作品によく登場する白い鳩も演出に使われており、2作目はシリーズの中で一番独特な作品になっているかもしれません。

2006年公開の3作目は、いまでは「スター・ウォーズ」の製作もしているJ・J・エイブラムスの映画監督デビュー作となっています。5作目以降のクリストファー・マッカリーは、監督も脚本も担当しています。5作目からイルサが登場し、人間模様もより複雑になっていきます。しかしそれでも面白くまとめられているのは、さすが「ユージュアル・サスペクツ」の脚本を書いたクリストファー・マッカリーです。

シリーズを追うごとに進化するスパイガジェットとアクション

1作目から画期的なスパイガジェットの変装マスク

Image: Paramount Movies/YouTube

そして「ミッション:インポッシブル」シリーズの見どころとして外せないのは、シリーズを追うごとに進化していくスパイガジェットとトム・クルーズのアクションです。

1作目から指紋認証、ハッキングはもちろんのこと、変装の顔マスクが登場します。4作目では警備の目をごまかすために、その場でCGの壁を作り出すなんてガジェットも登場しています。

トム・クルーズによる潜水シーンのスタント

Image: Mission Impossible/YouTube

スパイガジェットの進化とともに過激になっているのが、イーサン・ハントを演じるトム・クルーズのアクションです。1作目の天井吊り下げから始まり、2作目でのバイクアクション。4作目では人口建築物で世界一の高さを誇るドバイのブルジュ・ハリファでのクライミング。5作目では見ているこちらが思わず呼吸を止めてしまう潜水シーン。6作目の「フォールアウト」ではヘリコプターでのチェイスが行われています。

どれだけスパイガジェットが進化しても、最終的にイーサン・ハントの、トム・クルーズのアナログな泥臭いアクションがかっこよかったりします。

もちろんいきなり最新作の単品でも楽しめます

大前提として、1作目から観ようが、4作目から観ようが、現時点での最新作から観ようがそれだけで間違いなく楽しめるように作られています。ただ公開された順番で観ることで、シリーズ全体でより楽しめるよってところを今回は紹介しました。