「TENET テネット」(2020年製作)のエンディング曲「The Plan」を制作したのは、アメリカのラッパー、トラヴィス・スコットです。監督のクリストファー・ノーラン、音楽担当のルドウィグ・ゴランソンとの共作です。
トラヴィス・スコットは、「TENET」が初めて映画への楽曲提供です。
トラヴィス・スコットの声は「TENET テネット」の最後のピース
ノーラン監督がトラヴィス・スコットは、「TENET」というパズルを完成させる最後のピース、とまで絶賛した理由はその声にあります。
フォートナイトで2770万人を動員
これはオンラインゲーム「フォートナイト」で実際に行われたライブの様子。もし自分のプレイするキャラクターがその場にいたら、テンションあがること間違いない。
フォートナイトとトラヴィス・スコットとのコラボレーションによるこのショーには、2770万人が参加したそう。
フォートナイトとはクリストファー・ノーラン監督も「TENET」の予告を公開することでコラボの経験があります。
トラヴィス・スコットの声は楽器のよう
イントロは登場人物が時間を逆行するときに、酸素マスクをつけている感覚を表したもの。このビートに映画のすべての要素、シーンや色、角度を盛り込んだものだそう。ノーラン監督と音楽を担当したゴランソンは、スコットの声を絶賛しています。
It sounds like an instrument, you can’t even tell it’s a voice
Travis Scott and Ludwig Goransson Talk About ‘The Plan,’ the Time-Warping Song and Sound of ‘Tenet’/Varietyより引用
まるで楽器のような音で、声だとはわからない
「The Plan」の音の断片を映画のいろんなところに配置し、映画で最初に耳にする音はトラヴィス・スコットの声ということです。
ルドウィグ・ゴランソンとのコラボ
Image: Youtube/(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
ルドウィグ・ゴランソンは作曲するとき、自分の声を取り込んだり、環境音を取り込んだりするのを好みます。今回制作した「TENET」の劇中音楽を、エンディング後のテーマソングとして流してもしっくりこなかったとき、トラヴィス・スコットのことが頭に浮かんだそう。
A voice that came to mind was Travis Scott
Travis Scott Reveals How He Got Involved With ‘TENET’/HYPEBEASTより引用
トラヴィス・スコットの声が頭に浮かびました
そこでゴランソンは、アルゴリズムを奪い合うトラックの、カーチェイスシーンで流れる「TRUCKS IN PLACE」をスコットに渡します。そしてスコットは、エンディングテーマ曲「The Plan」を作りました。
スコットは今回が初めての映画への楽曲提供でした。今後はクエンティン・タランティーノ監督とのコラボも希望しているようです。
エンディング後にもう一度「TENET」を体感
トラヴィス・スコットによる「The Plan」は、エンディング後にもう一度「TENET テネット」の世界を体感できるようなテーマ曲になっています。クリストファー・ノーラン監督が絶賛する理由も納得します。