Image: Youtube/(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
キャットをゴヤの贋作で脅したかと思えば、倉庫でけちょんけちょんにしたり。やりたい放題のセイター。
そんなセイターが帝国を築くことができたきっかけが、未来人と交わした契約書です。未来人との契約に従って、セイターはアルゴリズムを集めて世界の時間を逆行させようとしていました。
故郷スタルスク12で交わした契約書
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セイターは未来人と契約書を交わしたというよりは、一方的に受け取りました。
故郷スタルスク12で散らばったプルトニウム探しをしているときに。瓦礫からタイムカプセルのようなポストが出てきました。名もなき男は秘密のポストと呼んでいました。その中にセイターの名前が書かれた契約書と報酬の金塊が入っていました。
未来人との連絡方法もその中に入っていたのでしょう。
その時その場所にいたセイター
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プルトニウムを探しているセイターの目の前に、ポストが出てきたのは恐らく偶然ではありません。
記録さえ残っていれば過去のことは知ることができます。未来人はアルゴリズムが隠された時代に、ポストの隠し場所にちょうどいいスタルスク12にいたセイターめがけて契約書を送ったと考えられます。プリヤと名もなき男との間でもそのような会話がされていました。
しかしセイターがもともとセイターなのか、この契約書を手にしたときからセイターを名乗ることにしたのかまでは分かりません。
未来人との契約に少しは正義を感じていた
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セイターは故郷とはいえスタルスク12で誰もやりたがらないプルトニウム探しをするほどお金に困っていたと思われます。そこに契約書とともに大金が現れ、お金のために契約したと考えられます。最終決戦でも悪魔に魂を売ったと自分で言っていました。
契約書にはアルゴリズムを集めて世界の時間を逆行させる、という以外にどのようなことが書かれていたかはわかりません。しかしセイターは劇中でちょこちょこ「誰か1人が死ねば、誰か1人が生き残れる」と言ったり、「時間の逆行により大勢死ぬが、子孫は温かい太陽の光を浴びる」と言ったり、未来人からの依頼に少しは正義のようなものを感じていた気がします。
セイターの故郷は核関連で事故があり、地図から消え捨てられた町となりました。自分の故郷が人が住むことができない町となり、そのことがセイターの考えに影響を与えたのではないでしょうか。未来の地球もスタルスク12のように人の住めない環境であることを知り、そこから信念が生まれ劇中のような圧倒的な悪になったと考えると、セイターにも少し人間味を感じます。
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