Image: Youtube/(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
「TENET テネット」で逆行する銃弾、逆行弾に撃たれたらそれは死を意味する。
そう思わせるセリフが何度か登場します。しかしキャットは、逆行弾に撃たれても助かりました。それは自然治癒力のエントロピーの減少を止めることができたからです。
逆行弾はエントロピーが減少している
時間の逆行はエントロピーの減少により可能になると劇中で説明があります。エントロピーが減少すると、触ってもいないものが手元に戻ってきたりします。因果関係が逆にみえるようになるということです。
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研究者バーバラから逆行の説明を受けた名もなき男。名もなき男が穴の開いた壁に向かって銃をかまえると、銃弾は手元の銃の中へ戻ってきました。これが逆行弾です。
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逆行弾による傷口はなぜ致命傷なのか
逆行弾に撃たれると自然治癒力が逆の働きをしてしまいます。この逆行弾はエントロピーが減少している状態です。逆行弾にあたると、その傷口もエントロピーが減少した状態になるのではないかと考えられます。
劇中では逆行している間は、通常の自分と直接は触れないように防護スーツを着ています。
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直接触れてしまうと粒子の対消滅が起きてしまうからです。生身で逆行弾に触れた傷口は、対消滅とまではいかないにしても、エントロピーが減少する影響を受けます。
通常、傷ができると自然治癒力が働いて治ろうとします。しかしエントロピーが減少する傷口は、自然治癒力が反転してしまいます。治ろうとするのではなく、傷口がどんどん広がろうとするのではないかと。
映画の中でも撃たれたキャットをみた兵士の一人が「傷口が広がっている」と言っています。逆行弾による傷は、自然治癒力の働きが逆になるため致命傷になると考えられます。
逆行弾に撃たれた時の対処法
逆行弾に撃たれたら、傷口の逆行を通常に戻してあげる必要があります。回転ドアを使い逆行すれば、それは可能です。それが分かっているのに、なぜ劇中では逆行弾による傷をあれほど恐れていたのか。それは逆行弾で撃たれたその場所に逆行装置が必ずあるとは限らないからです。
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逆行すればすぐに傷口が安定するかというとそうではないようです。少なくとも傷が落ち着くまでは、逆行の状態を維持しなければいけません。そのような状況を確保できてはじめて逆行弾による傷を治療できます。
キャットはセイターの回転ドアがその場にあり、傷が落ち着く1週間後に通常に戻るためのロータス社の空港にある回転ドアを使うことができました。キャットが逆行弾に撃たれても助かったのは、逆行して傷口のエントロピーの減少を止めるために、回転ドアをすぐに使うことができたからです。
TENET テネット(字幕版)
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