「キングスマン」ガゼルの本物のような義足のCG

「キングスマン」に登場する義足のキャラクターの名前は、ガゼルです。演じているのは、フランス人のダンサーで俳優のソフィア・ブテラ

義足は本物のようにみえますが、CGで作られています。

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ガゼルの義足を実現した2つのCG技術

「キングスマン」の視覚効果は、NVIZ社が担当しています。

NVIZ社は映画制作プロセスの全体を視覚効果により支える会社です。CGの作成から、実際の撮影の前に映像をアニメーションなどで視覚化するプリビジュアライゼーション(プレビズ)まで行います。

ガゼルの義足も、NVIZ社による大きく分けて2つのCG技術、

  • プレビズ
  • VFX

によって、まるで本物のように撮影されています。

プレビズによるシーンのチェック

NVIZ社による「キングスマン」のプレビズ

Image:NVIZ

画像はキングスマンのエージェント試験における、スカイダイビングのシーンです。左が映画本編の映像、右上がNVIZ社によるプレビズの映像です。複雑なシーンをどのように撮影すればよいか、このようにプレビズを使って考えるそうです。

NVIZ社はガゼルのシーンもプレビズを作成しています。ガゼルの最も印象的な登場は、キングスマンのエージェントであるランスロットを真っ二つするシーンです。このシーンを事前に確認するためにプレビズが使われています。

ガゼルの義足がどこからどう見ても本物にみえるのは、NVIZ社の技術により実現されています。

VFXによるCG撮影

プレビズにより、不自然さがないように考えられた映像に、VFXによる義足が合成されます。

義足を合成する前のソフィア・ブテラ

Image:NVIZ

まずガゼルを演じるソフィア・ブテラが、緑色のハイソックスを着てアクションを行います。ソックスには合成するための黒いマーカーがついているのがわかります。

義足を合成したソフィア・ブテラ

Image:NVIZ

そこに義足をつけたキャラクターのCGがVFXにより合成されています。これらの作業がスムーズに進むように、NVIZ社のスタッフも現場で一緒に作業したそうです。

また高度なアクションを行うスタントマンと、ブテラの顔の入れ替えもNVIZ社は作成しています。

まとめ

本物にしかみえない「キングスマン」のガゼルの義足は、NVIZ社によるプレビズとVFXにより撮影されています。

映画製作に欠かせないVFXなどのCGは、映画のストーリーとはまた違った世界が広がっています。

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