見せ場には、それなりの労力が払われています。
Lynyrd Skynyrdの「Free Bird」
ハリーの一発の銃弾から始まる教会での戦闘シーン。
このシーンで流れている曲は、Lynyrd Skynyrd(レナード・スキナード)の「Free Bird」をアレンジしたものです。
オリジナルがこちら(YouTubeリンク)。
※本編で使用されたところから再生が始まります。
素人目にはどこをどうアレンジされたのか分かりませんが、映像にピッタリです。
ジャイルズ・マーティンによるアレンジ
Image: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』/Creative Commons
アレンジしたのは音楽プロデューサーのジャイルズ・マーティンです。
Lynyrd Skynyrd’s “Free Bird” (which was reimagined by Mr Giles Martin – the son of Beatles producer Sir George Martin)
The Kingsman Playlist/MR PORTER より引用
ビートルズのプロデューサーであるジョージ・マーティン卿の息子であるジャイルズ・マーティン氏が再構築したレナード・スキナードの「Free Bird」
マシュー・ヴォーン監督の友人でもあり、父親は「5人目のビートルズ」とも言われた同じく音楽プロデューサーのジョージ・マーティン。
5分のアクションに耐える曲探し
教会のアクションは、ギターのソロ演奏をイメージして脚本が書かれています。
I literally went online and search “great long American guitar solos.”
Kingsman director Matthew Vaughn answers burning questions/EW より引用
私は文字通りオンラインで “great long American guitar solos “と検索しました。
監督は「Free Bird」を聴いたとき、この曲で元々撮影していたかのように感じたそうです。
オリジナルはアビー・ロード・スタジオで収録されています。
Image: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』/Creative Commons
プロデューサーのデヴィッド・リードは、このシーンに合う曲を探すのに苦労したと言います。
We wanted classic guitar, drums and bass and really high energy.
The Kingsman Playlist/MR PORTER より引用
クラシックなギター、ドラム、ベース、そして非常に高いエネルギーが必要でした。
ジャイルズ・マーティンはそんな高いレベルの要求に合うアレンジをしています。
父子でビートルズとつながりのあるジャイルズ・マーティンが曲をアレンジしていたり、オリジナルがアビー・ロード・スタジオで収録されていたり。
イギリスで音楽とビートルズとはどこかつながるんだなと感じます。