ガラハッドじゃなくなってもハリーがキングスマンに必要な理由

キングスマンのエリートスパイ、ハリー・ハートは1作目で死亡したと思われました。

けれどみごとに続編「キングスマン:ゴールデン・サークル」で復活しました。

しかし復活したハリーは完全ではなく、もはやガラハッドではありませんでした。

なぜここまでしてハリーを復活させたのか?

それはキングスマンが本物であるためには、ハリーが必要だからです。

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ハリーに感じるのは本物感

キングスマンは007やミッション:インポッシブルなど他のスパイ映画と比べられがちです。

そんなキングスマンのみどころは、いままでにないカジュアルさです。

人口を減らして環境問題を解決しようとするIT富豪、どんな危機的状況でもスパイガジェットと驚異的なアクションで乗り切るキングスマン・エージェントなど。

そしてキングスマンを支えているのはカジュアルさとハリーの存在です。

コリン・ファース演じるハリーがいてこそです。

ハリーの存在は、キングスマンが本物のスパイ組織だと感じさせてくれます。

ハリーの名セリフから始まるバー・ファイトはまさにそんなシーンです。

カジュアルさを引きしめる

ハリーとタロン・エジャトン演じるエグジーとの関係も重要です。

エグジーは「キングスマン」のカジュアルさをになう大事なキャラクターです。もちろん主役としても。

「ゴールデン・サークル」では、キングスマンとして成長したエグジーが登場します。

エグジーはフレッシュでエネルギーのあるキャラクターです。

しかしハリーがいることで物語はダイナミックに展開していきます。

1作目での教会のシーン、2作目におけるエグジーとの再会がそうです。

ハリーがいてこそエグジーのカジュアルなキャラクターが魅力的になります。

ハリーの今後

「ゴールデン・サークル」で復活したものの、マシュー・ヴォーン監督は「ハリーだがガラハッドではない」と答えています。

彼はわたしたちが知っているハリーではないんだ

『キングスマン2』のコリン・ファースは「ハリーだがガラハッドではない」マシュー・ヴォーン監督語る/シネマトゥデイ より引用

ハリーはもはやガラハッドではなくなってしまいました。

今後のキングスマンがどうなっていくのか、エグジーとの関係も気になります。

キングスマンが設立される時代の前日譚「キングスマン:ファースト・エージェント」のあとには「キングスマン3(仮題)」がすでに控えています。

「キングスマン3(仮題)」では、ハリーとエグジーの物語が完結すると監督のマシュー・ヴォーンは明かしています。

We’ve got to finish off the Eggsy and Harry relationship

エグジーとハリーの関係を終わらせなければならないんだ。

Exclusive: Kingsman 3 will tell “final chapter” of Harry and Eggsy relationship/Digital Spy より引用

ハリーとエグジーの物語が完結してしまうなんて、楽しみでもあり寂しくもある期待感です。

ただハリー復活でも、とんでもない仕掛けをしてくれたヴォーン監督です。

誰も予想もつかないようなエグジーとハリーのストーリーをみせてくれるはずです。