「TENET テネット」のプリヤとは、考察します

TENETについて名もなき男に話すプリヤ

Image: Youtube/(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

「TENET テネット」にてプリヤは劇中に何度も登場し、わかりそうで実際はよくわからないキャラクターです。

未来人が作った組織TENETにおいて黒幕になろうとしたプリヤは、最後の最後で名もなき男に世界の見方で負けてしまいました。

※この記事には「TENET テネット」のネタバレを含みます。

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3つのポイントからプリヤを考察

サンジェイ・シン/プリヤの邸宅ビル

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最初プリヤはセイターに対抗するために、未来人が作った組織TENETの黒幕かと思いました。しかしラストでは名もなき男が黒幕で、主役だったことがわかります。

それじゃプリヤとは何者だったのか、TENETではどういう役割だったのか、プリヤの目的はなんだったのか、それぞれ考察していきます。

プリヤは何者だったのか

プリヤはムンバイの大物武器商人です。名もなき男は逆行する銃弾の出どころを探して、サンジェイ・シンにたどりつきます。しかしサンジェイ・シンは、ただの商売の顔でした。妻のプリヤこそが、裏で指示を出す本物の武器商人でした。

サンジェイ・シン/プリヤ邸宅に侵入する名もなき男

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名もなき男はプリヤが両手を組む姿をみて「それがあなたのテネットか」と言い、プリヤもその言葉に反応します。このことからプリヤがTENET側の人間であることがわかります。

プリヤはセイターに売った普通の銃弾が、逆行弾になったことを名もなき男に教えます。またプリヤは「世界の見方を変える必要がある」と名もなき男に言い、時間の逆行についても詳しく知っていることがわかります。

プリヤは武器商人であり、TENETの指揮官でもあります。ここから名もなき男はプリヤの指示で動き始めます。

TENETでのプリヤの役割

回転ドアをのせたプリヤの砕氷船

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プリヤはセイターに対抗するための、未来人の代理です。セイターもまた別の未来人の代理で動いています。武器商人であるセイターに対抗するためには、同じく武器商人のプリヤが適任です。

TENETでのプリヤの役割は、セイターに対抗するための資金や資源を用意することです。最終決戦に向けて逆行装置をのせた船、アイブスが指揮する部隊など。家族旅行に何億と平気で使えるセイターに対抗するためには、プリヤの力が必要でした。

プリヤの目的

プリヤの目的は名もなき男と同じく、セイターを止めることです。名もなき男と違うのは、セイターさえ止めることができれば、他はどうでもいいと思っているところです。

アルゴリズムの奪い合い

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名もなき男が作戦のためにキャットを必要としたとき、プリヤはすべてが終わったらキャットを殺すつもりでした。また名もなき男はセイターとアルゴリズムを命がけで奪い合いましたが、もともとのプリヤの計画はセイターにアルゴリズムを奪わせることでした。

名もなき男とキャットはこの計画で死にかけました。プリヤの目的は名もなき男を捨て駒にして、セイターにアルゴリズムを1か所に集めさせることでした。バラバラに隠されているよりも、1か所に集まったアルゴリズムの方が、プリヤにとって奪いやすいからです。

プリヤの目的は自分自身が黒幕になり、セイターを止め、最後まで生き残ることです。名もなき男に情報を小出しにしていたのも、自分が有利になるようにしていたのでしょう。

まとめ

「TENET」においてプリヤが何者だったのか考察しました。

名もなき男に最後に殺されてしまうプリヤは少しかわいそうでしたが、世界の見方を変えることができた名もなき男の方が1枚上手でした。

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