オックスフォード演劇学校を卒業後、「キングスマン」ロキシー役で映画初出演をはたしたソフィー・クックソン。
エグジーと同じキングスマン候補生として存在感がありました。
続編「キングスマン:ゴールデン・サークル」でも続投しています。
彼女の俳優としての考えを知ると、「演じる」とはその役の感情を旅することだとみえてきます。
※この記事には「キングスマン:ゴールデン・サークル」のネタバレを含みます。
キャラクターの感情を旅する
俳優へのインタビューなど役とは違う素の部分をみると、驚くことがあります。
劇中で演じるというのは、セリフがあって、それを俳優がただ喋っているだけではないんだなと思う瞬間です。
キャラクターを演じることについてソフィー・クックソンは、Interview Magazine に次のように答えています。
I really feel our job [as actors] is to find a human experience in the character.
Sophie Cookson’s Siren Song/Interview Magazine より引用
私たちの仕事は、キャラクターの中に人間的な経験を見出すことだと思っています。
役作りにおいて、リサーチにより登場人物の感情を旅しているそうです。
演じるキャラクターの経験を追体験するということは、その人物の感情も体験することになります。
登場人物を演じるというのは、その役の人生を俳優も生きるということなのかもしれません。
スクリーンで映画を観ることは、俳優を介してそのキャラクターそのものを観ていることと同じだと感じます。
俳優としての旅のはじまり
クックソンは幼いころから物語を語ることが好きで、先生などのすすめもあり演技の道に進みました。
Luckily I had several wonderful teachers who encouraged my acting and told me about the opportunities out there.
AN INTERVIEW WITH SOPHIE COOKSON/crash より引用
幸いなことに、私には演技を奨励してくれる素晴らしい先生が何人もいて、そこにはどんな機会があるのか教えてくれました。
オックスフォード演劇学校を卒業し、「キングスマン」のロキシー役で映画初出演をはたします。
日常で好きなことはあっても、それを社会の中でどうやったらやれるのか見つけるのは難しいことです。
進むべき道を教えてくれた周りの環境にうらやましさと、そこに飛び込むクックソンの勇気に強さを感じます。
「キングスマン」のあとには、「スノーホワイト/氷の王国」(2016)、「ジョーンの秘密」(2018年)など順調に出演しています。
ジャンルを超えた役作りがクックソンの強みに感じます。
「キングスマン」ファンが一番気になること
ロキシー役におけるソフィー・クックソンについて一番気になることは、「キングスマン」シリーズに今後も出演する可能性はあるのか、ということです。
「キングスマン:ゴールデン・サークル」では、彼女は誰の目にも死んでしまったように写りました。
マシュー・ヴォーン監督、「誰もが驚く映画を作りたい」って、そんな驚きはいりません。
でもはっきりと死んだところを映像にはしていないところも、ヴォーン監督のうまいところです。
クックソンも Looper からの、ロキシーの今後についての質問に次のように答えています。
We did not see her die, so as far as I’m concerned, she’s living and breathing somewhere.
Infinite Star Sophie Cookson Dishes On The Sci-Fi Thriller And The Kingsman Franchise – Exclusive Interview/Looper より引用
彼女が死ぬところは見ていませんから、私が思うに、彼女はどこかで生きていて、息をしているのではないでしょうか。
やはりロキシーを演じたクックソン自身も、彼女の死ははっきりとはしていないと考えているようです。
「キングスマン:ゴールデン・サークル」でのハリーの復活によって、キングスマンの世界では何でもありだとヴォーン監督は証明しました。
監督もキャストもキングスマンの世界で、次は観客がどんな驚くようなことをしようかと楽しんでいるようです。