Image:FilmIsNow Movie Bloopers & Extras/YouTube
印象的なシーン、印象的なアクションにつきものなのが印象的なロケ地です。本記事では「M:i:III ミッション:インポッシブル3」に登場するロケ地を紹介します。
「M:i:III」のロケ地のあれこれ
氷を買いに行くセブン-イレブン
Image:Paramount Movies/YouTube
イーサンが婚約パーティから抜け出すための口実で氷を買いに行ったのはセブン-イレブン。海外で見かけるとホッとするというか少し違和感を覚えるくらい日本でなじみのあるコンビニですが、2005年にセブン-イレブン・ジャパンの完全子会社となり名実ともに日本のコンビニとなりました。
そんなセブン-イレブンはもともとはアメリカで氷の販売からはじまった会社です。知ってか知らずかわかりませんが、おしゃれなことをするなと気持ちがふわっとなります。
リンジーを救出するベルリンの工場廃墟
Image:Rotten Tomatoes Classic Trailers/YouTube
ドイツ・ベルリンの廃工場として登場するリンジーが捕らえられた工場跡地の全体像は、アメリカ・カリフォルニア州フォンタナにあるカリフォルニア・スチール・インダストリーズ(CSI)のフォンタナ製鉄所(旧カイザー・スチールのフォンタナ製鉄所)が使われています。CSIは日本の鉄鋼メーカー、JFEスチールも出資しており、これまた日本と縁のあるロケ地ということになります。
イーサンが中へ乗り込みリンジーを救出するときの銃撃戦などのビル内部の撮影場所はロサンゼルスの空きビルです。工場廃墟としか思えないチェーンやボイラーなどの内装は、プラスチックや木で作られたセットという手の込みようです。
デイヴィアンを捕まえるバチカン
Image:Rotten Tomatoes Classic Trailers/YouTube
武器商人デイヴィアンを捕まえるために潜入したバチカン。そのサン・ピエトロ大聖堂のようにみえる内部の撮影は、イタリア・カンパニア州にあるカゼルタ宮殿にて行われています。背景にみえる置物や彫刻はもともとカゼルタ宮殿にあるものではなく、サン・ピエトロ大聖堂を意識したセットだと思われます。そしてイーサンが杭を打ち込み塀を乗り越えるシーンは別の場所に塀の一部を作って撮影が行われています。
デイヴィアンを護送するチェサピーク・ベイ・ブリッジ・トンネル
Image:Paramount Movies/YouTube
デイヴィアン護送中に襲われる橋の本編映像はアメリカ・メリーランド州にあるチェサピーク・ベイ・ブリッジ・トンネルが使われています。アクションを撮影することを考慮し実際の撮影はロサンゼルスにあるカラバサスでチェサピーク・ベイ・ブリッジ・トンネルの一部を再現して行われています。
よく似た名前の橋に同じくメリーランド州にあるチェサピーク・ベイ・ブリッジがありますが、本編映像とGoogle マップでの画像を比較すると本作に登場するのはチェサピーク・ベイ・ブリッジ・トンネルと思われます。どちらもチェサピーク湾にまたがる橋で、南北に約320km離れています。
ジュリア救出に走る中国、上海
Image:Paramount Movies/YouTube
上海の美しい夜景のなかイーサンが振り子のようにジャンプしたのは、東方明珠電視塔近くのビル群です。実際のトム・クルーズのスタントの撮影はカリフォルニアにあるユニバーサル・スタジオの映画スタジオで行われています。
そしてイーサンがジュリアを救うために古民家の屋根を走る町並みは、上海に隣接する浙江省にある西塘で撮影が行われています。
知ると「へー」ってなるロケ地
映画のロケ地は、知らないと本編を楽しめないものではありません。それでも知るとどれだけ手が込んでいるか、本気で映画が作られているか無意識に映画を観るときにぐっと距離感が近くなってより楽しめることは確かです。
今回ロケ地を調べるためにGoogle マップとにらめっこしました。人生で行くことがあるかどうかもわからないバチカン、サン・ピエトロ大聖堂の中をストリートビューで見ることができることを初めて知りました。おすすめです。