まるでダンス!ウイスキーとのアクションで流れる曲「Word Up」を紹介します

※この記事には「キングスマン:ゴールデン・サークル」のネタバレを含みます。

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The BossHoss の「Word Up」

「キングスマン:ゴールデン・サークル」の踊るようなアクションシーンにぴったりなナンバーです。

ストーリーのクライマックス、ポピー・ランドでエグジー、ハリーはウイスキーと激闘します。

ペドロ・パスカル演じるウイスキーと闘うシーンで流れる曲は、Cameo(キャメオ)の「Word Up」を The BossHoss(ボスホス) がカバーしたもの(YouTubeリンク)です。

ボスホスのジャンルはカントリーロックとよばれ、オリジナルよりも「キングスマン:ゴールデン・サークル」にマッチした曲調になっています。

アメリカの80年代を代表する1曲

1980年代のアメリカをイメージしたポピーランド

Image:Youtube/(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

オリジナルのキャメオは、ラリー・ブラックモンを中心とするファンクバンド。

「Word Up」は1986年にリリースされたアルバム「Word Up!」に収録されています。

アメリカのラジオではヘヴィー・ローテーションされ、シングル・チャートでは1位を獲得しています。(Billboard -The Hot 100より)

アメリカの80年代を思い出させる1曲です。

麻薬密売組織ゴールデン・サークルのポピーは、ふるさとへ帰ることができず、ホームシックとなっています。

そんなポピーのアジト、ポピーランドは50年代をテーマとして、少しレトロなアメリカを描いています。

監督のマシュー・ヴォーンが幼少期から青春時代を過ごした時代は70~80年代です。

50年代とは少し違いますが、ポピー・ランドでのアクションシーンに「Word Up」を選んだのもうなずけます。

スラングとしてのWord Up

word up は当時、相手を肯定する言葉としてよく使われていたそうです。

しかしキャメオは「Word Up」に次のような意味を込めています。

take out his frustrations on rappers who delve into psychodrama when they should be creating music you can dance to

踊れる音楽を作るべきなのに、心理劇を繰り広げるラッパーへの不満をぶつける。

Word Up! by Cameo/Songfacts より引用

不満をぶつけながらもタイトルを「Word Up」にしたのは、ラッパーに対して同じような不満をもつ人が多かったのかなーなんて思います。

この楽曲が流れるシーンは、ウイスキーの正義とエグジー、ハリーの正義とのぶつかり合いです。

麻薬使用者を一掃するのが正義のウイスキーと、そんなひとたちでも救うのが正義のエグジーとハリー。

マシュー・ヴォーン監督がこの楽曲を選んだのは、長さやリズムなどもあると思いますが、そんな「Word Up」の意味もこのシーンにしっくりきます。