「キングスマン:ゴールデン・サークル」には主人公のエグジーやエージェントたちよりも魅力的な悪役が登場する。
それが謎の犯罪組織ゴールデン・サークルのボス、ポピー・アダムズです。
ヘマをすれば部下だってミンチにしてしまう。
悪として突き抜けた魅力を持つポピーを演じるのは、「アリスのままで」(2014年製作)でアカデミー主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアです。
1950年代のアメリカン・スウィートハート、ポピー・アダムズ
Image:Youtube/(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
ゴールデン・サークルのアジト、ポピー・ランドにあるダイナーはまるで1950年代に戻ったようなセットです。
監督のマシュー・ヴォーンは、ポピーは人工的な甘さで危険なアメリカの、恋人を意味するスウィートハートだといいます。
そんなルックスだけは優しそうで、清潔なムーア演じるポピーは、ヘマをした部下を容赦なく笑顔でミンチ機に突っ込みます。
ジュリアン・ムーア
ムーアはポピーのキャラクターを、どのように捉えているのか Screen Rant に次のように答えています。
Everybody has an agenda, everybody has something they want to achieve or something they believe in.
Julianne Moore Explains How Her Kingsman 2 Villain Is Different To Samuel L. Jackson’s/Screen Rant より引用
誰にでも目的があり、達成したいことや信じていることがあるものです。
ポピーには自分の麻薬販売事業をアメリカ合衆国大統領に認めさせる目的があります。
方法は確実に間違っていますが、ジュリアン・ムーアはポピーを誰にも影響されることのない信念をもったキャラクターだと捉えています。
ポピーの悪として突き抜けた魅力
ポピー バーガーを召し上がれ🍔#肉の日 #キングスマン#ゴールデンサークル pic.twitter.com/kYFE69SOKr
— キングスマン (@kingsmanjp) February 9, 2018
ポピーはゴールデン・サークルのビジネスは、正当なものであり、誰からも認められるべきだと信じています。
自分の考えに一切の疑いがありません。
それとは逆に他人は全く信用していません。
一番安心できるはずのアジト、ポピー・ランドでポピーが一番信頼しているのがロボットです。
ポピー・ランドではすべてが彼女のコントロールにおかれています。
彼女の役に立たなければ、部下だって目の前でミンチにしてしまう。
キングスマンだって躊躇なくボタンひとつで壊滅させてしまう。
ポピーの周りは犯罪組織とは思えないほどに綺麗に整理されています。
その見た目とやることのギャップに悪役としての魅力を感じます。