シリーズ第2弾「キングスマン:ゴールデン・サークル」この世界観の広さにきっとわくわくが止まらない

これまでにないスパイ映画として高い評価を得た「キングスマン」。

1作目ですでに完成していたこの映画、2作目「キングスマン:ゴールデン・サークル」はただの続編ではありません。

大胆に1作目を破壊しながら、パワーアップして帰ってきています。

「キングスマン」の世界観の広さにきっとわくわくが止まらないはずです。

スポンサーリンク

世界観の広さ

「キングスマン」は1作目で完璧でした。

世界観、ストーリー展開、アクション。

すべてがこれまでのスパイアクション映画とは違った楽しさがありました。

だからこそ続編の難しさがありました。

ファンにとっては、毎回敵が変わってお馴染みの流れでエグジーやハリーなどの登場人物が活躍するというシリーズ化でも満足できたかもしれません。

「キングスマン:ゴールデン・サークル」はそのすべてを超えてきました。

車中アクションというキングスマンらしさ全開ではじまりながら、その数分後にはキングスマンがスパイ機関として壊滅してしまうという衝撃の展開です。

そしてアメリカのスパイ機関”ステイツマン”が登場します。

この世界観の広さにわくわくが止まらなかった記憶があります。

評価も高かった1作目をもう一度繰り返すのではなく、それを一度破壊してよりパワーアップした形で描きなおしています。

二人のスターを生んだ1作目

独立スパイ機関”キングスマン”としてサミュエル・L・ジャクソン演じるヴァレンタインの人類減少計画阻止を描いた1作目「キングスマン」(2014年製作)。

この作品で映画初出演をはたしたのが、主人公エグジー役のタロン・エジャトンと、エグジーの同期ロキシー役のソフィー・クックソンです。

二人とも映画初出演とは思えない存在感を放っています。

在学中にテレビドラマデビューしているクックソンとは違い、エジャトンは演劇学校を卒業したてでマイケル・ケイン、コリン・ファースといったイギリスを代表するベテランとの共演をしています。

「ロケットマン」(2019年製作)では、エルトン・ジョンを演じるまでのスター俳優になっています。

これまでにないスパイ映画として高い評価を得た「キングスマン」ですが、次世代のスターを生んだ作品としても注目です。

本物の映像を作るための監督の本気

1作目では教会でのアクションシーンが話題になりました。

このシーンはわずか3分ほどですが、ほぼワンカットの小細工なしの映像になっています。

アクションをしたハリー・ハート役のコリン・ファースは、このシーンのために約6か月のトレーニングを行っています。

「ゴールデン・サークル」では新たに、ペドロ・パスカル演じるステイツマンエージェント、ウイスキーの投げ縄アクションが加わっています。

マシュー・ヴォーン監督は本物のためなら、とことん追及する監督です。

「キック・アス」(2010年製作)や「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011年製作)を含め、コミックの世界をリアルな映像にできる監督です。

観客が楽しめる映画にするためならエルトン・ジョンまで連れてきます。

ただ派手さだけを追い求めている映画かというとそうではありません。

1作目の敵、リッチモンド・ヴァレンタインの計画の先には環境保全という目的がありました。

「ゴールデン・サークル」では敵、ポピー・アダムズを介して現代のドラッグ問題が描かれています。

ストーリーも決してチープではない、おすすめの本格派SFスパイアクション映画になっています。