前作「ミッション:インポッシブル フォールアウト」でみせたヘリコプター・チェイスアクションから5年。新作「デッドレコニング PART ONE」でついにトム・クルーズは、崖からバイクでジャンプしてみせました。
どのように撮影したのか、その全貌がパラマウント・ピクチャーズから公開されているので詳しく追っていきます。
トム自身が立てた撮影計画
2020年にミッション:インポッシブル公式Twitterアカウントから「Day 1」のひと言とともに投稿されたこの画像。当初は何のことかまったく分かりませんでしたが「デッドレコニング PART ONE」でまたとんでもないことが行われているということだけは分かりました。それが今回の崖からのジャンプ(ベースジャンピング)です。
専門家の手配など全体の計画はトム自身が立てたそうです。シリーズ1作目からプロデューサーとしても参加しているトム・クルーズ。名実ともにプロデューサーです。
一歩間違えれば死と隣り合わせの今回のバイクアクション。トム・クルーズはスタッフとともにスカイダイビング、モトクロスなどの訓練を1年をかけて行ってきました。
1日に飛んだ回数は30回
Image: Paramount Pictures/YouTube
今回のベースジャンプ・コーチの一人、マイルズ・ダイシャー。6000回のベースジャンピング経験をもつ彼もトムの能力の高さを認めています。その高い能力にトム持ち前の努力家精神を惜しみなく注いでいます。
崖からのベースジャンピングに向けて、スカイダイビング、特製コースでのモトクロスの訓練を行っており、スカイダイビングは、1日に30回も飛ぶこともあったそう。その累計回数はなんとスカイダイビング500回、モトクロスでのジャンプ13,000回。その姿はまるで機械のようだったと、スタント・コーディネーターのウェイド・イーストウッドはいいます。
そしていよいよバイクに乗って崖からのベースジャンプ撮影をノルウェーにて向かえます。
崖からジャンプを本番では6回
Image: Paramount Pictures/YouTube
撮影地のノルウェーではまず数か月かけて舞台の設営を行っています。ベースジャンピングの撮影は断崖絶壁で行うため、資材はヘリで運ばれています。
いよいよ向かえた本番、の前にまずはその場の空気や装備を確かめるために当たり前のようにヘリからスカイダイビングを行うトム。公開された映像にはパラシュートを自分で畳むトム・クルーズとみられる姿も収められています。
そして厳密にあらゆるチェックを行い、ついにバイクにまたがり崖から飛び出るようにセットされたコースからジャンプするトム・クルーズ。バイクとともに落下していくトム。パラシュートが無事に開き着地し、スタッフたちとともに拍手で成功をたたえます。
本番は一発OKかと思いきや、なんとそんなジャンプをトム・クルーズはその日6回も行ったそうです。こうして本作で最も難易度の高い撮影が「Day 1」として行われました。
次回作では最高難易度のアクション
今作でのアクションは「一番危険な挑戦だった」とマッカリー監督も言いますが、次回作「デッドレコニング PART TWO(仮)」ではもっと危険なアクションに挑戦するといっています。数年かけて撮影された今回のアクション。そんな次回作のアクションもいま世界のどこかで撮影準備が進められていると考えると映画を観る前からわくわくしてしまいます。