映画を楽しめるかどうかは、登場するキャラクターにどれだけ感情移入できるかどうかにかかっています。
「キングスマン:ファースト・エージェント」にてキングスマンはじまりの男、オックスフォード公を演じるレイフ・ファインズ。
レイフ・ファインズが演じるオックスフォード公は、魅力的なキャラクターに間違いありません。
ファインズはそもそもヒーロー映画にはあまり好んで出演していない、と驚きのコメントをインタビューで残しています。
役作りは役選びからはじまる
🎩#キングスマンファイル
— キングスマン (@kingsmanjp) December 5, 2021
◆オックスフォード公
(#レイフファインズ)
一度は決して人を傷つけないと誓った
平和主義のイギリス名門貴族🇬🇧
自らの諜報網や戦闘力を駆使して
人知れず闇の狂団と戦う。
スパイ組織”#キングスマン“の礎を築き
息子もその世界へ誘うことに―。 pic.twitter.com/GprlYUZnwT
レイフ・ファインズにとって役作りは、その役を引き受けるかどうか、から始まります。
ヒーロー映画があまり好みではないファインズにとって、その役に共感できる人間性があるかどうかが重要です。
So, I think that having a really human root, that’s really important.
The King’s Man’s Matthew Vaughn And Ralph Fiennes On Keeping Superheroes Human/Gizmodo Australia より引用
だから、本当に人間的なルーツを持つことは、とても重要なことだと思うんだ。
ファインズは「ハリー・ポッター」シリーズでヴォルデモート卿を演じていました。
ファインズにとってヴォルデモートは、ただの悪いキャラクターではなく、人間としての土台があるキャラクターでした。
「キングスマン:ファースト・エージェント」を監督したマシュー・ヴォーンにとっても、キャラクターに人間としての核があるかどうかは大切です。
ヴォーン監督は「ファースト・エージェント」では、重みがあり人間的なつながりを感じられることに自信をもっています。
こんな二人が作り上げるオックスフォード公は、ハリー、エグジー、マーリンに続いて愛されるキャラクターになること間違いなしです。
オックスフォード公の役作り
Comic Book でのファインズとの対談では、オックスフォード公がキングスマンの元となる考えを作ったことがわかります。
I try to give him another perspective, which is sort of about intelligence work and spying, how you can do more damage to the enemy by the right intelligence/undercover work than all-out war.
Ralph Fiennes Details His Role in How The King’s Man Came to Be/Comic Book より引用
オックスフォード公は、息子コンラッドに別の視点を与えようとしています。それは、諜報活動やスパイ活動、正しい諜報活動や潜入捜査によって、全面的な戦争よりも敵に大きなダメージを与えることができるということです。
これこそファインズがいうオックスフォード公の人間としての中心部分です。
「キングスマン」(2014年製作)では、サミュエル・L・ジャクソン演じる敵ヴァレンタインのSIMカードを利用して敵を全滅させました。
続く「キングスマン:ゴールデン・サークル」(2017年製作)では、ジュリアン・ムーア演じるポピー・アダムズの毒入り麻薬を利用して数億人の中毒者を救いました。
まさにキングスマンのスパイ活動の基礎をつくったキャラクターだといえます。
「ファースト・エージェント」でも、これまでにないスパイアクションに期待が高まります。