「キングスマン:ファースト・エージェント」コンラッド役で登場するのは、ハリス・ディキンソンです。
レイフ・ファインズ演じるオックスフォード公の息子という役どころです。
ディキンソンは「ブルックリンの片隅で」(2017年製作)が映画初出演にして主演し、ロンドン映画批評家協会賞のヤング英国/アイルランド・パフォーマー賞を受賞(外部リンク)しています。
俳優だけでなくミュージックビデオ製作にも参加するなど、ディキンソンの魅力はなかなかつかみきれません。
確かなのは彼にとって俳優であることは、表現するためのひとつの手段でしかないということです。
作品の規模を問わない出演
ディキンソンの出演作品の製作規模はさまざまです。
アンジェリーナ・ジョリー主演の「マレフィセント2」(2019年製作)に出演したかと思えば、グザヴィエ・ドラン監督作「マティアス&マキシム」(2019年製作)にも参加しています。
「キングスマン:ファースト・エージェント」含め大作からインディペンデント系の作品まで幅広く出演します。
ディキンソンにとって、演じるうえで作品の規模は関係ないようです。
幅広いジャンルの演技
出演する作品規模だけでなく、演じるキャラクターのジャンルも幅広いです。
「マレフィセント2」ではフィリップ王子を演じ、「County Lines(原題)」では麻薬密売人を演じています。
王子と密売人は正反対のキャラクターです。
しかし麻薬の売人役がディキンソンからかけ離れたキャラクターかというと、そうでもありません。
inews.co.uk に対して次のようにコメントしています。
I knew that ‘going country’ meant doing drug runs
Harris Dickinson: ‘I care about social justice. I care about showing things for real’/inews.co.uk より引用
「田舎に行く」というのは、麻薬の取引をすることだと知っていました。
「County Lines」はカウンティ・ラインズと呼ばれる、都市部から離れた田舎で行われる麻薬売買を題材とした作品です。
東ロンドンで育ったディキンソンにとって身近な問題です。
どんなキャラクターでも、自分のこととして受け入れる幅の広さに驚きます。
俳優は表現のための手段
ディキンソンの仕事は俳優だけではありません。
彼は監督も目指しています。
実際にミュージックビデオの撮影にスタッフとして参加したり、ガールフレンドのローズ・グレイの楽曲「Blue」のミュージックビデオの制作も手掛けています。
ディキンソンにとって大切なのは、何かを表現することです。
俳優として演じることは、その手段のひとつにすぎません。
「キングスマン:ファースト・エージェント」のなかでディキンソン演じるコンラッドがどんな活躍をするのか楽しみです。