ジャイモン・フンスーは「キングスマン:ファースト・エージェント」で、オックスフォード家に仕える執事、ショーラを演じています。
一度目にすればその存在感の強さに忘れられない俳優です。
「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」では、ノイズという人を襲う生物から逃れた住民として登場しています。
色んな作品に出演してきたフンスーの役作りに、その存在感の強さの理由があります。
役柄の内面と向き合う役作り
「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」でのインタビューにて、次のようにコメントしています。
I think the essence of this story is really not so much about the creatures than how do we cope with one another as people
[Interview] Djimon Hounsou for A QUIET PLACE II/Nightmarish Conjurings より引用
この物語の本質は、謎の生物に対してというよりも、人間としてお互いにどう対処するかということにあると思うからです。
フンスーにとってジャンルはあくまで舞台でしかありません。
そのなかで演じるキャラクターが、どのようにその状況に対処するべきかということが重要です。
役の内面と向き合う役作りは、ジャンルに左右されることのない演技につながっています。
ヒューマンドラマからヒーローものまで、幅広いキャリア
彼のキャリアは長く、モデルとしてスタートし、20代で俳優の道に進んでいます。
着実に知名度を上げていき「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年製作)にて第79回 アカデミー賞(2007年)助演男優賞にノミネートされました。
シリアスな役柄とは変わって、「アクアマン」(2018年製作)や「シャザム!」(2019年製作)などヒーローものまで出演します。
フンスーにとって役柄の表面的な見た目は、演技のうえで重要ではないと感じます。
1900年代の兵士
「キングスマン:ファースト・エージェント」ではオックスフォード家の執事であり、元アフリカの兵士という役どころです。
レイフ・ファインズ演じるオックスフォード公と、友情を育むような人間性を持ったキャラクターです。
予告編にはハリス・ディキンソン演じるコンラッドと組み手をするシーンがあり、本作でも個性の強い登場人物であることが伝わってきます。