エルトン・ジョン本人が「キングスマン:ゴールデン・サークル」に出てることに意味を感じます

「キングスマン:ゴールデン・サークル」での驚きのひとつが、エルトン・ジョン本人が出演していることです。

マシュー・ヴォーン監督は1作目から熱望していたけれど、本作で実現しました。

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本物のエルトン・ジョンが出てくることでぐっと質が高まる

なんでも揃っているポピー・ランド、そのステージにあらわれるのはエルトン・ジョン。

もちろんポピーが無理やり連れてきています。

それをみて「えっ、エルトン・ジョンやん!」と、それだけで自然とテンションが上がってしまいます。

なぜだか分からないけれど、不思議と悪役ポピーに対してわくわくしてしまいます。

誰もそういうことを想像もしないし、観たこともないから絶対新鮮だ

「ハリー抜きの『キングスマン』は考えられなかった」 マシュー・ヴォーン監督インタビュー/リアルサウンド 映画部 より引用

マシュー・ヴォーン監督の狙いどおりなのかもしれません。

エルトン・ジョンが浮かない演出

ヴォーン監督に感じるすごさは、映画の中で強烈なエルトン・ジョンのキャラクターが浮いていないことです。

カラフルな羽をまとったエルトンがでてきても馴染む「キングスマン」の舞台づくり。

エルトンにも負けず劣らずのポピー、エグジー、ハリーなど個性の強いキャラクターたち。

むしろエルトン・ジョンの登場は当たり前に感じます。

昔懐かしいアメリカを愛するポピーの演出だけならば、ピアノのうまい部下に弾かせればいい気もします。

そうではなく本物のミュージシャン、エルトン・ジョンを出演させることで、ポピーは安っぽい悪ではないと感じます。

キングスマンを敵に回すほどのキャラクターに説得力が出ます。

やっぱりいい曲

エルトンのすごさも、あらためて感じます。

「ゴールデン・サークル」の作品としてのインパクトはありながら、シンプルにいい曲だなと思います。

そんなに熱心にエルトン・ジョンの曲を聴いたことはありません。

それでもエルトンがピアノを弾くと、どこか耳馴染みのあるメロディに感じます。

とくにクライマックスで「Wednesday♪ Wednesday♪」と、替え歌ではじまる「Saturday Night’s Alright (For Fighting)」は、テンションをMAXにしてくれます。

アクションシーンとも相まって、本当にいい曲だと感じます。