主役を支える脇役が魅力的であればあるほど、その作品の深みが増します。
「キングスマン」シリーズ1作目からハリーやエグジーを支えてきたマーリンはまさにそんな存在です。
「ゴールデン・サークル」ではエグジーをかばってショッキングな結果となりました。
そんなマーリンを演じたマーク・ストロングは、非日常なキャラクターであればあるほど燃える役者のようです。
これまでの出演作
マーリン。その名前は、アーサー王伝説に登場する魔術師が由来。#キングスマン pic.twitter.com/ySYf0oTxmv
— 映画『キングスマン』公式 (@kingsman_jp) October 20, 2015
マーク・ストロングは30年以上の役者人生で60本以上の映画に出たベテラン俳優です。
ストロングは最近ではキャラクター的な悪役を演じてきました。
「シャーロック・ホームズ」(2009年製作)のブラックウッド卿、「キック・アス」のフランク・ダミーコ、「グリーン・ランタン」のシネストロ。
マーリンはこれまでの役柄とは違ってみえますが、ストロングは次のように言います。
it’s led to now playing Merlin who is a rather lovely character.
Mark Strong interview – Kingsman: The Golden Circle, Stardust, Kick-Ass/Den of Geek より引用
フランク・ダミーコが今のマーリン役につながっていて、とても素敵なキャラクターです。
マーリンの優しくも、ときには厳しい演技はこれまでのキャラクターからきています。
マシュー・ヴォーン監督との出会い
エグジーとマーリン、そして観客が驚くのも当然…しかし『#キングスマン』はやはり、彼あってのもの。#ゴールデンサークル#キングスマン同時再生祭り(0:38:43) pic.twitter.com/bqQdor1lE7
— キングスマン (@kingsmanjp) March 17, 2018
監督のマシュー・ヴォーンとは「スターダスト」(2007年製作)にはじまり4作品をともにしています。
スーパーヒーローの映画作りを得意とするヴォーンと、いくつものスーパーヴィランを演じてきたストロング。
そんな二人だからこそマーリンは、ただの脇役ではありません。
「キングスマン」には不可欠な存在です。
役に対する考えかた
マーク・ストロングは自分そのものみたいな役をあまり望んでいません。
悪役を演じるおもしろさについてThe Hinduに次のように答えています。
in playing the villain, you get to be somebody you are not
Meet Mark — the Strong, violent type/The Hindu より引用
悪役を演じることで、自分ではない誰かになりきることができます
日常すぎるキャラクターを演じることにはあまり面白みを感じないようです。
そもそもの彼の役者人生は弁護士を目指したドイツではじまりました。
そのころアタッシュケースを抱えて、BMWに乗りたかっただけだと気づいたといいます。
ふと参加した演劇講座にはじまった演技の世界にずっと魅了されています。