宇宙人との交流を描く『メッセージ』はSF映画の王道ともいえる

『メッセージ』はSFの中で広げられるヒューマンドラマ映画だ。

あの謎の飛行物体と宇宙人ともいえないような謎の存在が『メッセージ』をSFとさせる。


今回は、『メッセージ』に出てくる宇宙人について探っていく。

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宇宙人モノの映画なのか?

『メッセージ』は間違いなくSF映画だ。

しかし、いわゆる地球を侵略しにきた宇宙人とドンパチやるような映画でもない。

相手が宇宙人なだけで、エイミー・アダムス演じる言語学者ルイーズとのやりとりはヒューマンドラマともいえる映画となっている。

宇宙人たちが地球にやってきた理由を言語学者の立場から緻密に解明していくシーンが続く。

宇宙人の正体と現れた目的(ネタバレ含む)

『メッセージ』にでてくる謎の存在の彼らが実際何者なのかは明かされない。

明かされるのは

  • 3000年後のどこかから地球にやってきたこと
  • 人間に道具を与えるためにやってきたこと

の2つ。

映画の中では、ギリシャ語で7本足を意味する「ヘプタポッド」と名づけられている。

彼らが人間の助けとなる道具を与えたのは、3000年後に逆に彼らに人間の力が必要となるからだった。

人類を1つに団結させる道具を与えて、3000年後に彼らが逆に助けてもらうことが現れた目的だった。

彼らは3000年後の進化した人類そのものとも考えられる。

ヘプタポッドがどう関わってくるのか

ヘプタポッドは全貌が見えず不気味な存在。

その見た目とは違って、主人公たちとの関わり方はとても知的なもの。

ヘプタポッドは会話ができるのかどうかというゼロから始めて、少しずつ会話が交わせるようになっていく様子が描かれる。

その様子は派手さはなくても、とてもワクワクする映像となっている。

まとめ:宇宙人との知的な交流

実はSF映画で観たいのはこういう『メッセージ』のような映画だったのではないか。


未知すぎて生物なのかどうかさえわからない存在。

そんな存在と交流し、派手さはないけれど緻密に謎を解明していく。


『メッセージ』こそ、SFだからこそ観ることができる映画だと思う。