【ジュラシック・パーク吹き替え声優】歴代キャスト一覧！金ロー/DVD版の違いや「ひどい」と言われる理由も解説

1993年に公開され、映画史に革命を起こした『ジュラシック・パーク』。そのスリリングな映像とストーリーは、今もなお多くの人々を魅了し続けています。

ところで、本作をテレビ放送や配信サービスで楽しむ際に、「あれ？前に見た時と声優が違う…？」と感じたことはありませんか？あるいは、「吹き替えの評判ってどうなんだろう？」と気になった方もいるかもしれません。

この記事では、そんな『ジュラシック・パーク』シリーズの日本語吹き替えに焦点を当て、

などを、作品への敬意を込めて、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたもきっと、吹き替え版の奥深い世界をより一層楽しめるはずです。

ファンが愛する伝説の初代（DVD/ソフト版）キャスト

まず語らなければならないのが、多くのファンにとって「これぞジュラシック・パーク」と言える、DVDやBlu-rayに収録されている「ソフト版」の吹き替えキャストです。

特に、故・富山敬さんが演じるグラント博士の、知的で冷静ながらも恐竜を前にした時の人間味あふれる演技は、伝説として語り継がれています。

そして、皮肉屋で魅力的なマルコム博士を演じた大塚芳忠さんの演技は、まさに「ハマり役」。その人気と実力から、後の『ジュラシック・ワールド』シリーズでも同役を続投し、世代を超えて愛されるマルコム像を確立しました。

この盤石の布陣による吹き替えは、作品の世界観を完璧に表現しており、今なお多くのファンから絶対的な支持を得ています。

「グラント博士の声が、昔と違う…？」と感じた方も多いのではないでしょうか。その理由は、シリーズの歴史の中で、やむを得ないキャストの変更があったためです。

▼ アラン・グラント博士の公式な声優の変遷

役名	『ジュラシック・パーク』	『ジュラシック・パークIII』
アラン・グラント博士	富山敬	→ 小川真司

初代『ジュラシック・パーク』で、知的で人間味あふれるグラント博士を見事に演じられたのは、伝説的な声優・富山敬さんでした。

しかし、富山さんは1995年にご逝去されます。

その後、シリーズ3作目『ジュラシック・パークIII』（2001）でグラント博士が再び主人公として登場するにあたり、後任として白羽の矢が立ったのが、重厚な演技で知られる小川真司さんでした。

次に、続編である『ジュラシック・ワールド』シリーズの吹き替えに対して、一部で「ひどい」というネガティブな声が聞かれることについて、その背景を解説します。

これは決して、演技そのものが悪いという単純な話ではありません。主に以下の2つの要因が考えられます。

1. 人気俳優・タレントの起用

『ジュラシック・ワールド』では、主人公オーウェン役に玉木宏さん、ヒロインのクレア役に木村佳乃さんが起用されました。

本職の声優ではない俳優・タレントが起用されると、一部の映画ファンからは「キャラクターのイメージと違う」「マーケティング優先のキャスティングでは？」といった先入観が生まれやすく、それが厳しい評価に繋がりがちです。

2. 伝説の初代キャストとの比較

前述の通り、『ジュラシック・パーク』の初代吹き替えキャストは、多くのファンにとって「完璧」な存在です。そのため、新しいシリーズのキャストが、どうしてもその偉大な先達と比較されてしまう、という側面があります。

しかし、玉木宏さんと木村佳乃さんは、シリーズ3作品を通して見事に役を演じきり、「ワールド世代のオーウェンとクレア」として、今や完全に定着しています。 当初は違和感を覚えたファンからも、シリーズを重ねるごとに「この二人で良かった」という声が多く聞かれるようになりました。

『ジュラシック・パーク』シリーズの吹き替え声優の歴史を振り返ってきました。

最新作『ジュラシック・ワールド／新たなる支配者』では、大塚芳忠さんをはじめとするレジェンド声優陣と、玉木宏さん、木村佳乃さんら新世代キャストが共演し、ファンを熱狂させました。

様々なバージョンが存在しますが、それは同時に、私たちに多様な楽しみ方を提供してくれているとも言えます。ぜひ、配信サービスやDVD/Blu-rayで各バージョンを見比べて、あなただけのお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

created by Rinker

created by Rinker