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「TENET テネット」で主人公の名もなき男を演じているジョン・デヴィッド・ワシントン。
彼がキャスティングされたのはもちろん、デンゼル・ワシントンの息子だから、ではありません。
俳優として「TENET テネット」の主人公になるまで
ジョン・デヴィッド・ワシントンが初めて映画に出たのは、父デンゼル・ワシントン主演、スパイク・リー監督の「マルコムX」(1992年製作)です。これは父親であるデンゼル・ワシントンのおかげだったかもしれませんが、本格的に俳優業に転身してからは着実に自分で歩んでいます。
「ボーラーズ」で本格的に俳優へ
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20代のころジョン・デヴィッドは、アメリカンフットボールのプロ選手として活躍していました。アメフトを引退し、俳優の道へ進んでいます。
そんな彼の俳優業が本格的に始まったのが、海外ドラマ「ボーラーズ」です。元アメフト選手、現役アメフト選手の人生を描いたコメディドラマで、「ゲーム・オブ・スローンズ」を手がけた、アメリカの有料ケーブルテレビHBOで2015年に放送された作品のなかで最も視聴者を獲得した人気作品です。
主演はドウェイン・ジョンソンでしたが、間違いなくジョン・デヴィッドの存在が知られた作品です。
「ブラック・クランズマン」でブレイク
ジョン・デヴィッドが世界に知られるきっかけとなった作品は、「ブラック・クランズマン」(2018年製作)です。監督のスパイク・リーは、第71回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、ジョン・デヴィッドは白人至上主義団体に潜入する黒人刑事を演じています。
クリストファー・ノーラン監督が、ジョン・デヴィッドを知ったのもこの作品です。
ノーラン監督は基本的に、脚本を書く時に具体的な俳優をイメージしないそうです。しかし「ブラック・クランズマン」でジョン・デヴィッドを知り、「TENET」の脚本を書いているときは、彼のイメージが頭から離れなかったそうです。
そしてジョン・デヴィッドは「TENET」で大ブレイクします。
今後の出演作
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ジョン・デヴィッドは今後、デヴィッド・O・ラッセル監督による作品に出演する予定です。「Amsterdam」と呼ばれているプロジェクトで、タイトルは未定、2022年4月に公開予定です。
医者と弁護士の物語となっており、ジョン・デヴィッド・ワシントンの他には、ラミ・マレック、マーゴット・ロビー、クリスチャン・ベール、テイラー・スウィフトの出演が予定されています。
他の作品ではどんな印象になるなのか
「TENET テネット」で演じた名もなき男は、かなりインパクトの強いキャラクターです。そんなジョン・デヴィッドを、他の作品でみたときにどんな印象になるのか楽しみです。