「M:i:III ミッション:インポッシブル3」の曲について調べたらなんでこんなにもクラシックに感じるのかが分かった!

「M:i:III ミッション:インポッシブル3」もイーサンを演じるトム・クルーズの激しいスタント、派手な車の爆破、爽快なミッション達成など「これぞアクション映画!」と思わせてくれるシーンのてんこ盛りです。

そんなミッション:インポッシブルシリーズを支えてくれている要素のひとつが、原作であるテレビドラマ「スパ大作戦」から引き継がれてきているテーマ曲「Mission: Impossible Theme」。

1作目から毎回アレンジを加えながら、この曲が流れ始めると今回もどんなインポッシブルなミッションがイーサンを待ち受けているのかわくわくしてしまいます。

そこで今作のサウンドトラックや担当したマイケル・ジアッキーノについて調べてたら、いますぐにでも映画を観たくていてもたってもいられなくなりました。

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「M:i:III」のサントラはまるでクラシック

初登場のイーサンの教え子を救出しに行くシーンあたりでじわじわと感じたのが、いつの間にか観ているこっちがドキドキしてしまう映画っぽさです。いい意味でとても「映画を観てるなぁ」と思っていることを自覚しました。

その映画っぽさというものを支えているのがマイケル・ジアッキーノによるサントラであることに気が付きました。まるで古典のクラシック音楽のように感じるサントラが、装備を抱えて走るイーサンの姿の背景に流れることでよりシーンに臨場感が増しているんです。

収録は111名によるオーケストラ

それもそのはず、本作のサウンドトラックはマイケル・ジアッキーノ指示のもと、111名によるオーケストラによって演奏されたもの。そりゃ重厚感がハンパないわけだ。あまりクラシックに詳しくない自分でも耳なじみのあるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団にも匹敵する規模で演奏されているわけですから。

音楽が流れるシーンとして自分の中で一番印象に残っているベルリン工場跡地にイーサンがリンジーを助けに行くシーンで流れる「Factory Rescue」。これは原作「スパイ大作戦」の作曲家ラロ・シフリンによる「The Plot」のオマージュとなっており、全く別の出来上がりとなっています。もともとは少し陽気にも感じる曲調をマイケル・ジアッキーノ版ではより緊迫感を感じ、今作の雰囲気に合うように仕上げられています。

マイケル・ジアッキーノ

こうなると気になってくるのがマイケル・ジアッキーノってどんな作曲家なのかということ。監督のエイブラムスとはテレビドラマ「エイリアス」にはじまり「LOST」(2004〜2010)、「FRINGE/フリンジ」(2008〜2013)などでともに制作。

映画音楽では「Mr.インクレディブル」(2004)、「スター・トレック」(2009、監督はエイブラムス)、「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009)、「トゥモローランド」(2015)、「リメンバー・ミー」(2017)、「バズ・ライトイヤー」(2022)など。いままでジアッキーノの存在を意識できていなかったことが不思議なほど。

映画と音楽

自分が好きな映画にはいつもジアッキーノの音楽があったんだなと。なかでも「トゥモローランド」は観たときに「すごい発想のストーリーだな」と印象に残っている映画で。どんな映画だったか思い浮かべているとまた観たいなぁと思いました。そのときはマイケル・ジアッキーノによる音楽もしっかり味わいながら観たいです。