Image:FilmIsNow Movie Bloopers & Extras/YouTube
映画「M:i:III ミッション:インポッシブル3」でもトム・クルーズは、数々のアクションのスタントを自分で行っています。YouTubeチャンネル「FilmIsNow Movie Bloopers & Extras」では「M:i:III」の撮影の裏側が公開されています。
ミッション:インポッシブルシリーズにおいてスタントは、映像としての見どころだけでなくイーサンの魅力としても重要であることがわかります。
トム・クルーズ本人が行うことに意味を感じるスタント
どんな危機的状況でもイーサン・ハントならやり遂げてしまう。そんなアクションシーンこそトム・クルーズ本人が行っていました。
爆風の中を車の天井で移動
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「M:I-2」から6年、現場を離れ教官となっていたイーサン。その教え子リンジーが武器商人デイヴィアンを追跡しているなか敵にとらわれてしまう。教え子を救うためにイーサンは再び現場へと戻っていく。
リンジー役のケリー・ラッセルをかかえてビルの窓からワイヤーで降りていくアクションを当たり前のようにこなすトム・クルーズ。次には車の天井につかまり生身のまま爆風のなかを移動していきます。
敵の追っ手を阻止するために設置した爆弾を起動させるイーサンのタイミングに思わずツッコミたくなるこのシーン。本編映像で感じたほどは火は近くありませんが、それでもがれきが舞うなか実際にトム・クルーズが車の天井につかまりスタントをしています。
バチカンを囲む18mの壁を急降下
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未知の脅威〈ラビットフット〉を売りさばこうとしているデイヴィアン。ラビットフットの入手とデイヴィアン確保のためイーサンは18mの壁を超えてバチカンへと侵入する。
壁そのものを再現して製作するところから始まっているこのシーン。ワイヤーで一気に壁から落下するスタントも、本編と変わらぬスピードでトム・クルーズ自身が行っています。
イーサンの鮮やかな潜入と1作目の名シーンを思わせる重要なスタント。やはりトム・クルーズ本人が行っています。
ミッション完了、颯爽とヨットを操縦
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ヒヤリとするシーンもありながら最後はすべての目的をうまく果たし、イーサンたちはヨットで現場を去る。こちらも動画ではかなり遠目ですがトム・クルーズ本人がヨットを操縦している姿を確認できます。いつものミッション:インポッシブルが始まったと感じるシーンです。
車にたたきつけられるワイヤーアクション
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デイヴィアンを移送する車は、海上に渡る橋の中央にさしかかる。そこにデイヴィアンの仲間が現れ脱走を許してしまう。脱走を食い止めようとするイーサンはミサイルの爆風により車へとたたきつけられる。
本編でもかなり迫力あるこちらのアクション。もちろんトム・クルーズ本人が行っています。さすがに爆風で飛んでいるわけではなく、ワイヤーで引っ張ることで、飛ばされているように見せています。しかしただ真っ直ぐ飛ぶのではなく、全力疾走しているところを斜めに車の窓に向かって引っ張られるという難易度の高いスタントです。
スタントを終えた後はいつもの笑顔で監督と映像をチェックしているところにトム・クルーズらしさを感じます。
超高層ビルの間を振り子でジャンプ
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妻ジュリアを人質にとられたイーサン。解放の条件はラビットフットを入手すること。そのタイムリミットまで2時間と迫っている。ラビットフットは50階以上の高層ビルに厳重に保管されている。誰にも侵入不可能とも思えるこの状況を、イーサンは冷静に振り子のようにビルからビルへと飛び移る作戦を思いつく。
高層ビルの屋上から夜景の光る上海の街を見下ろすイーサンの姿が印象的なこちらのシーン。こちらもバチカンの壁と同じように、実際に上海にあるビルの屋上をスタジオの屋上に再現して撮影が行われています。それでもかなりの高さのある屋上からトム・クルーズは全力で走ってジャンプしています。
上海の田舎町の屋根を疾走
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黒幕も現れすべてを知ったイーサンは、ジュリアを救うために上海の古い景観の街並みが広がる屋根の上に、路地裏に、全力で走る。
このシーンは実際に上海で撮影が行われています。町で暮らす人々はエキストラではなく、本当にその場で生活するひとたちだったようで。撮影に慣れていない人たちの間をトム・クルーズが安全に全力で走ることができるようにトムみずから通訳を通して住民の方へ説明する姿もあります。
スタントからみえてくるイーサン・ハントらしさ
ミッション:インポッシブルシリーズのアクションは、毎回トム・クルーズ本人が行うことで話題となり、映画としての面白さにもつながっています。本作で、アクションにこそイーサンらしさが現れていると感じました。
ジュリアの命を救えるまでのタイムリミットはあと2時間。そのために必要なラビットフットがあるのは侵入不可能とも思えるビルのなか。こんなまともな精神状態ではいられない状況で打開策を思いつくのはやっぱりイーサンです。冷静に必要な計算を行い、不可能とも思えるアクションをやりとげてしまうところにイーサンらしさが詰まっていると感じます。