「ハンターキラー 潜航せよ」感想|最新技術が盛り込まれた新たな潜水艦映画

スポンサーリンク

原作・監督・あらすじ・キャスト

最新鋭の潜水艦小説

米海軍原子力潜水艦の元艦長ジョージ・ウォレスとジャーナリストで作家のドン・キースによる最新鋭の潜水艦小説「ハンターキラー 潜航せよ」(早川書房)を原作とし、ドノヴァン・マーシュ監督が映画化した作品となります。


ロシア潜水艦を追尾中に魚雷による爆撃を受けたアメリカ潜水艦。その真相を探るために極秘にロシア沖に潜入する原潜アーカンソー。

現場に到着と同時にアーカンソーもまた魚雷による攻撃を受け、ギリギリのところで反撃し逃げ切るも、事態はロシアの内部クーデターへとつながりロシア大統領救出作戦へと移行していく。

第三次世界大戦を起こさないためにも世界に知られる前に任務を遂行しなければいけない。


原子力潜水艦のことを原潜と呼び、ハンターキラーとは攻撃型原潜のことをこの映画で知りました。


ハンターキラー・アーカンソーの艦長ジョー・グラスをジェラルド・バトラーが演じています。その他、ノーランによる「ダークナイト」シリーズでのゴードンで知られるゲイリー・オールドマン、「ジョン・ウィック:チャプター2」のコモン、本作が遺作のひとつとなったミカエル・ニクヴィストが出演しています。

「ハンターキラー」感想

組織、国を超えた人間の友情

最新技術が詰め込まれ「Uボート」から大幅なアップデートをした潜水艦映画「ハンターキラー 潜航せよ」。現代の技術が盛り込まれて、戦争とはまた異なる軍事力の使われ方が登場する展開は新たな戦闘アクション映画だと思いました。

一部ホントにそんなことできるのかというリアリティに欠けるシーンもありましたが、恐らく描きたいことの本質というものを考えたら映画を盛り上げる展開としてよかったのではないかと思います。

また本編のメインストリームであるロシア大統領救出作戦においては、この状況からどうやって助けるんだろうと思うところに意外なキャラクターが登場して、それなら何とかなるかもと思わせてくれる演出が好きでした。

最後には、組織、国を超えた人間の友情のようなものを感じさせてくれて大満足の映画でした。


潜水艦が登場するたびに何々級という呼ばれかたがされていましたが、これはその潜水艦の大きさを表していることを知りました。ホントに無知ですみませんという感じですが、映画のストーリーを体感するにはあまり苦にはなりませんでした。

最新を描くことで同じ潜水艦映画が作られる意味がある

丁寧に描く潜水艦シーン

潜水艦のシーンがとても丁寧に描かれていると思いました。

最初に潜水艦が潜っていくシーンで乗員が坂道で踏ん張るような姿勢をとるなど細かい演出があり、丁寧に描かれているなと思いました。

前半1時間くらいで軍事技術の最新技術や迫力の戦闘シーンが詰め込まれていて一気に映画の世界に入り込みました。

シースキャンと呼ばれる深海探査ドローンや救難艇ミスティックが登場したり。地上部隊からはカメラを搭載した水中ドローンを泳がせてロシア基地のライブ映像をアメリカ本部に配信したり。

現代の技術が次々に登場します。

昔だったら衛星写真とかでしか情報を得られなかったのが、ここまでリアルで近い情報をライブで得られるからこそのストーリー展開というのがよく考えられているなと思いました。

ロシア基地でのクーデター映像をアメリカ側の人たちがリアルタイムで見るというのは、変な情報のすれ違いがなく安心してその先を見続けることができました。

丁寧なヒューマンドラマでもあるアクション映画

心があれば人を信頼できる

ストーリーで言うと「一つの正義に向かう人間の友情ってこうあるべき」という映画。すごく良かったです。

出てくる人間、全員いいやつと思えるところもヒューマンドラマとしても見れました。

グラス艦長には最初の狩りをしているシーンで人間味をみせながら、この人の言葉には何か重みがあると思わせられましたし。

ルール違反だ口とうるさい副艦長も、よく考えたらあの若さで艦長に対するあの毅然とした態度はすごい。

どちらかと言われたら艦長のような人間でありたいけれど、実際その場だったら副艦長の方が正しく思えて規律を守る方になると思う。


それぞれのキャラクターの登場のさせ方も絶妙で、その度にテンションが上がってしまいました。

ロシア軍基地の物影に潜むまではまあ良くても、たった4人で屋内に監禁された大統領をどう助けるんだろうと思っているところに意外な人物が登場したり。

いざ大統領を救出しても完全に脱出するまでにかなり窮地に追い込まれて、もう絶対無理だろってところで、おぉ!こいつが登場するか、という。

かなり人物の登場のさせ方がうまいと思いました。


戦闘シーンでいうと、B級アクション映画に行きすぎず、ほどよくリアリティのある戦闘シーンという印象です。

潜水艦の話だからずっと水の中の話かと思いきや陸からの作戦も同時に進行していくのも面白いです。

そこであからさまに潜水艦側と陸上部体側の人物の描きかたが違うのも飽きさせない演出もありました。

潜水艦の乗組員は身なりも清潔で規律正しく動いている感じ。反対に陸側は、髭も生やしほうだい、コミュニケーションも乱暴な感じ。

お互い同じ目標に向けて動いているけど、対面するのはすべての作戦が終わってからというのも最後の最後に爽快な終わりにしてくれています。


アクション映画なんですけど、かなり人間の心理描写が丁寧に描かれています。

クライマックスでの、人間って訓練されたらここまで無機質に人間を殺そうと出来るんだっていうところもありましたし。

そこから、やっぱり心があれば人を信頼できるよねっていう脚本の流れはすごくよかったです。

まとめ

潜水艦の最新技術が盛り込まれた小説「ハンターキラー 潜航せよ」の映画化。

小説には続編があるのでこちらも映画化されたらぜひ観たいです。