「トップガン」の恋を演出するパワフルな女性ボーカル曲

「トップガン」のマーヴェリックとチャーリーの恋

Image: Movieclips Classic Trailers/YouTube

今回ご紹介するのは、1986年に公開された映画「トップガン」のサウンドトラックから「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」。女性教官チャーリーとマーヴェリックの、焦れったい恋を演出する挿入歌です。その他チャーリーのシーンに関係する女性ボーカルの挿入曲も紹介していきます。

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女性ボーカル曲が盛り上げるマーヴェリックとチャーリーの恋

「トップガン」は「Danger Zone(デンジャー・ゾーン)」や「Top Gun Anthem(トップガン・アンセム)」がテーマ曲として知られていますが、他の「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」や「Lead Me On」、「HOT SUMMER NIGHTS」などの挿入歌も名シーンを支えています。

「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」/ベルリン

このバラード曲はトム・クルーズ演じるマーヴェリックとケリー・マクギリス演じる女性教官チャーリーとの、見ているこっちが焦れったくなるシーンで流れています。そしてチャーリーとマーヴェリックの気持ちが通じ合ってからのラブシーンでも流れています。

「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」を演奏しているベルリンは、テリー・ナンをボーカルとするアメリカのバンドです。作詞・作曲を担当したのは「Danger Zone」と同じく、音楽プロデューサーのジョルジオ・モロダーとソングライターのトム・ホイットロック。

ベルリンは他にもジョルジオ・モロダーのプロデュースで「ノー・モア・ワーズ」や「Dancing In Berlin」(1984)でヒットを出しています。

「Lead Me On」/ティーナ・マリー

実は「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」以外にも、チャーリーとマーヴェリックに関するシーンでは女性ボーカル曲が流れています。その1曲がティーナ・マリーの「Lead Me On」。パブでマーヴェリックがいつものナンパ曲(「You’ve Lost That Lovin’ Feelin’(ふられた気持)」)で、チャーリーにせまる直前に流れています。この曲はティーナ・マリーのアルバム「Emerald City(エメラルド・シティ)」からの楽曲です。

「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」とは違いロックな曲調で、アイスマンとバチバチな意地の見せあいがあり、これからチャーリーを口説きにいくシーンにはぴったりな曲です。この曲もまたジョルジオ・モロダーのプロデュースです。

ティーナ・マリーは1980年代には「Lover Girl」でビルボードHOT100最高4位、2000年代にもアルバム「La Dona」でビルボード200最高6位など人気楽曲をリリースした R&Bミュージシャンです。

「HOT SUMMER NIGHTS」/マイアミ・サウンド・マシーン

もう1曲はナンパ後にチャーリーから「歌では食べていけないわよ」と軽くあしらわれるシーンで流れています。マイアミ・サウンド・マシーンの「HOT SUMMER NIGHTS」です。メンバーのエミリオ・エステファン・ジュニアとジョルジオ・モロダーによるプロデュースです。

マイアミ・サウンド・マシーンは1980年代に、ビルボード・アダルト・コンテンポラリーのジャンルで4曲が最高1位になっています。

名曲ばかりのサウンドトラック

名曲ばかりの「トップガン」のサウンドトラックを支えているのは、名プロデューサーとビルボードに名を連ねるミュージシャンたちです。サントラがビルボードチャート1位をとったのもうなずけます。