原作にはない名セリフを生み出す脚本家ドリュー・ゴダードが描く映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

Image: 映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』サンディエゴ・コミコン<ホールH>特別映像 2026年3月20日(金・祝)日米同時公開 – YouTube 2026年3月10日参照

脚本家のドリュー・ゴダードは、原作者アンディ・ウィアーの世界観を完璧に映像化できる「ウィアー作品における最も信頼されるパートナー」であり、映像化不可能とも思える課題を感情の力で乗り越える中核的なクリエイターだ。

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『オデッセイ』での実績と、原作者からの「第一希望」の指名

『オデッセイ(The Martian)』(2015)の脚本でアカデミー賞にノミネート
Image: The Martian | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX – YouTube 2026年3月11日参照

『オデッセイ』で彼は素晴らしい仕事をしたし、彼が私の第一候補だった。

原作者アンディ・ウィアーAndy Weir’s ‘Project Hail Mary’ – A conversation with science-fiction author, Andy Weir – YouTubeより引用 2026年3月10日閲覧

ドリュー・ゴダードは、『クローバーフィールド HAKAISHA』(2008)、『キャビン』(2012)や『ワールド・ウォー Z』(2012)を手掛けたことで知られる実力派。ウィアーのデビュー作の映画化『オデッセイ(The Martian)』(2015)の脚本でアカデミー賞にノミネートされた実績を持つ。

ウィアーはドリューの手腕を高く評価しており、今回の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の映画化にあたっても「可能ならぜひドリューを起用したい」と彼を真っ先に第一希望に挙げていた。

原作にない「名台詞」を生み出す映画的才能

「I’m gonna have to science the s**t out of this(科学の力でこのクソみたいな状況を切り抜けてやる)」
Image: 20世紀スタジオ 公式チャンネル – YouTube 2026年3月11日参照

そう、みんなが「アンディ、あのセリフ大好き」って言うんだ。

原作者アンディ・ウィアーAndy Weir’s ‘Project Hail Mary’ – A conversation with science-fiction author, Andy Weir – YouTubeより引用 2026年3月10日閲覧

『オデッセイ』の映画版で最も有名になったセリフ「I’m gonna have to science the s**t out of this(科学の力でこのクソみたいな状況を切り抜けてやる)」は原作には存在しない。ドリュー・ゴダードが脚本で生み出したものであることをウィアーは明かしている。

今回もドリューの素晴らしい脚本によって生み出された名台詞の称賛を、自分が原作者として受けることになるだろうとユーモアを交えて彼の才能を称えている。

「脚本家にとっての悪夢」とエンパシー(共感)への挑戦

僕はこの本が共感について、そして他人の視点から物事を見ることについてだと強く信じている。たとえそれが人間とは全く関係のない宇宙人であってもね。

脚本ドリュー・ゴダード“It’s a PC, Not a Mac” Project Hail Mary Directors on Making a Hard Sci-Fi Blockbuster | SDCC 2025 – YouTubeより引用 2026年3月10日閲覧

本作の最大の難関は、エイリアンの「ロッキー」とライアン・ゴズリング演じる主人公グレースとをスクリーン上で対話させることだった。ロッキーは人間とはまったく異なる環境で生き、音(和音)でコミュニケーションをとる。ドリュー自身もこれを「ある意味で脚本家にとっての悪夢」と表現している。

しかし彼は、この困難さこそが作品を特別なものにしていると考えた。物語の核心だ。「ロッキーが何を見て、何を聞いているのか想像する」。すべてのシーンを共感というレンズを通して描き、この難題を見事にクリアした。

監督陣への絶大な信頼と作品への愛

誰もが人生で悲劇を経験し、辛い時期も経験する。でも、そこには必ず何か面白いものがある。それが人生なんだ。真実を語らなければ、何かが間違っているように感じる。

監督クリストファー・ミラー“It’s a PC, Not a Mac” Project Hail Mary Directors on Making a Hard Sci-Fi Blockbuster | SDCC 2025 – YouTubeより引用 2026年3月10日閲覧

ドリューは「自分が好きじゃない作品の脚色は担当しない」というポリシーを持っており、ウィアーの作品を深く愛している。本作の監督を務めるフィル・ロードとクリストファー・ミラーには「彼ら以外にこの映画を実現できる監督は地球上にいない」と最大級の賛辞を送っている。

彼は余計な心配をせず、感情を軸にしてコメディとドラマを融合させる監督たちの才能に委ねて執筆を進めたと語っており、製作陣の中で強固な信頼関係が築かれている。

主役のライアン・ゴズリング、監督のフィル・ロードとクリストファー・ミラー、そして脚本のドリュー・ゴダード。この「最高に相性がいい」と断言できる最強の布陣が、原作の持つ科学への愛とユーモアをどうスクリーンに昇華させるのか。映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は2026年3月20日に日米同時公開。