Image: CinemaCon 2026『ゴジラ-0.0』プレゼン&山崎貴監督インタビュー / YouTube 2026年10月25日閲覧 米CinemaCon 2026にて、日本映画初となる「Filmed For IMAX®」認定と『ゴジラ-0.0』の製作を発表する山崎貴監督。
前作『ゴジラ-1.0』から2年後の戦後日本を舞台に、敷島浩一と敷島家の新たな苦難と戦いを描く完全続編『ゴジラ-0.0』。アカデミー賞受賞の快挙を経て世界中から熱い視線が注がれる本作で、山崎貴監督は「映画をスマホで見るのが当たり前になった時代」に対し、劇場の底力を証明する大勝負に出た。日本初となる「フィルム4K IMAX」撮影とTOHOスタジオ最新鋭の音響技術を投入し、観客を文字通り座席ごと揺さぶる前代未聞の映像体験を組み上げている。
「スマホで十分」の時代を叩きつぶす!日本初「フィルム4K IMAX」が突きつけた作業量パンクの危機
「映画館に人を取り戻す」— 監督を突き動かしたパンデミック後の危機感と覚悟
パンデミック以降、映像作品を自宅のスマホで手軽に鑑賞するスタイルが世界的に定着した。前作『ゴジラ-1.0』の制作時においても、当時の映画業界は大きな転換期にあり、作品自体が一時制作中止の危機に直面していた経緯がある。山崎貴監督はCinemaCon 2026のプレゼンテーションにおいて、1954年の第1作誕生以来、ゴジラは70年間にわたり「巨大なスクリーンで見上げるスケール」と「座席を揺らす咆哮」によって、劇場で体験するための映画として人々の記憶に刻まれてきたと語った。ゴジラという作品の持つ力を借りて「映画を映画館で鑑賞する文化」の価値を最前線で証明し続ける姿勢を強く表明している。
画面がデカすぎて作業量が爆増!日本初「フィルム4K IMAX」採用の過酷な現場
劇場の体験価値を極限まで引き上げるべく、本作では日本映画として初となる「フィルム4K IMAX」フォーマットでの制作・公開が決定された。しかし、IMAX特有の巨大スクリーンと大きな画面比率に対応させる作業は、VFXチームに圧倒的な負担を強いることとなった。山崎貴監督はCinemaConでのインタビューに対し、画面の解像度とスケールが跳ね上がったことで作業量が爆発的に増加し、「正直めちゃくちゃ大変で苦労する」と現場の過酷さを明かしている。それでも一切の妥協を排し、超巨大スクリーンに耐えうる高解像度によって、ゴジラがもたらす恐怖と極限状態を生き抜く人々の姿をリアルに描き出している。
前作大ヒットの重圧を打ち砕け!TOHOスタジオ「ヤマト艦橋」で繰り広げられた音響バトルの裏側
壁に並んだ「憂いを断つ」の貼紙 — 音響チームが背負った前作超えの巨大なプレッシャー
東京・成城にあるTOHOスタジオのダビングルームには、壁のあちこちに「憂いを断つ」という標語が貼り出されていた。前作制作時の標語が「世界が待っている。」であったのに対し、今回は音響チームが自主的にこの言葉を掲げている。アジア映画初のアカデミー賞視覚効果賞受賞や、世界興収1億ドル突破という前作『ゴジラ-1.0』の快挙ゆえに、現場には「前作を超えなければならない」「比較される」という巨大な重圧が存在していた。スタッフ陣はその比較や懸念という精神的な壁を断ち切るべく、文字通り背水の陣で音響制作に臨んでいた。
「またすげぇ映画作りゃいい」— 宇宙戦艦ヤマト風の最新ダビング室とフラットな現場力
改装によってDolby Atmos音響の仕上げがネイティブ環境で可能となったTOHOスタジオの最新鋭ダビングステージでは、各マシンの前にスタッフが居並び、中央で山崎貴監督が映像と音を注視する様子がまるで「宇宙戦艦ヤマトの艦橋」のような緊張感を醸し出していた。しかし現場の空気は自由な意見が飛び交うほどフラットだ。山崎貴監督はシネマトゥデイの取材に対し、「監督は偉いわけではなく、意見をジャッジして一つにまとめる役職に過ぎない」と持論を述べている。「1を超えなきゃ」と身構えるスタッフに対し、監督自身は「またすげぇ映画作りゃいいじゃねえか」というニュートラルな姿勢を貫き、一瞬の環境音まで徹底的に微調整する精密な音響空間を作り上げた。
耳の奥まで直接揺さぶる!劇場でしか体感できない「本物のゴジラ」との遭遇
フィルム4K IMAXによる超巨大画面と、Dolby Atmosによる高精細なサウンド設計が融合したことで、劇場のスクリーンと座席を極限まで振動させる没入感が完成した。ゴジラが画面上で咆哮をあげた瞬間、スマホや家庭用モニターでは再現不可能な「耳の奥まで直接震える物理的な感覚」が客席全体を包み込む。山崎貴監督がCinemaConのインタビューで明かした通り、この壮大なスケールと圧倒的なサウンドの融合は、観客がまるでスクリーン越しに「本物のゴジラと直接対峙しているかのような身体体験」を劇場にもたらしている。





