すべての始まりは、ホラー映画界の巨匠マイク・フラナガンが少年時代に観た『バットマン:アニメシリーズ』のエピソード「Feat of Clay」への強い愛着だった。彼はこの物語をもとに、単独のホラー・スリラー映画としての企画をDCスタジオの最高責任者であるジェームズ・ガンとピーター・サフランに持ち込んだ。
DCスタジオのCEOであるピーター・サフランはDeadlineの取材に対し、名声や芸能文化の危うさをテーマにしたフラナガンの脚本を素晴らしい出来栄えだと絶賛している。しかし、フラナガン本人はEntertainment Weeklyのインタビューで、Amazon Prime Video配信ドラマ『キャリー』やスカーレット・ヨハンソン主演映画『エクソシスト』新作など数年先まで予定が埋まっていたため、自ら監督を務めることを断念せざるを得なかったと打ち明けた。結果として彼は原案と脚本クレジットに留まり、監督のバトンは次の制作者へと託された。
ヘーゲンを演じたハリーズとワトキンス監督はThe Hollywood Reporterのインタビューに対し、ハリーズに対して約3ヶ月間で5回におよぶオーディションと2回の長尺スクリーンテスト、さらに共演者ナオミ・アッキーとの相性確認を実施したと明かしている。監督はDeadlineの同取材でも、ハリーズが秘める傷つきやすい人間性と、狂気的な笑顔の振れ幅こそが起用の決め手だったと語った。ハリーズ自身も撮影前に時間をかけて役を深められたと肯定的に振り返っている。