Image: The Mandalorian and Grogu | Official Trailer | In Theaters May 22 / YouTube 2026年5月15日閲覧 銀河の新たな冒険へと旅立つマンダロリアンとグローグー
2026年5月22日に公開されるスター・ウォーズの新作映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』。
この作品がスター・ウォーズの長い歴史の中で「いつの時代」を描いているのかは、過去の映画やドラマシリーズとのつながりを理解する上で重要なポイントとなる。本記事では、スター・ウォーズの世界にあまり詳しくない人(筆者を含めて)に向けて、本作の舞台となる時代背景や銀河の状況について、時系列に沿って客観的な事実を整理していく。
映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』はいつの話?ベースとなる時代背景
Image: The Mandalorian | Official Trailer | Disney+ | Streaming Nov. 12 / YouTube 2026年5月15日閲覧 帝国崩壊後も、銀河の各地には帝国の残党が散らばる不安定な情勢が続いている
映画がどの作品の後に位置するのか、銀河がどのような状況にあるのか。
舞台は『エピソード6/ジェダイの帰還』から約5年後
映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』のベースとなっているドラマシリーズ『マンダロリアン』は、オリジナル三部作の完結編である映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』からおよそ5年後の世界から物語がスタートしている。
『マンダロリアン』シーズン1(2019年)は『ジェダイの帰還』と帝国の崩壊から5年後に設定されている
The Mandalorian watch order: how to watch the Star Wars Mandoverse in timeline order (including Ahsoka and The Book of Boba Fett) | Popverse より意訳・引用 2026年5月15日閲覧
つまり、ルーク・スカイウォーカーたちの活躍によって銀河帝国が打倒された後の時代が、本作の基本的な舞台設定となる。
完全な平和ではない?「新共和国時代」の銀河の情勢
『エピソード6/ジェダイの帰還』において、ダース・ベイダーや皇帝パルパティーンが倒れたことで銀河帝国は崩壊した。その後、銀河は「新共和国」と呼ばれる新しい政府によって統治される「新共和国時代」を迎えている。
『マンダロリアン』は、オリジナル三部作(『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』、『帝国の逆襲』、『ジェダイの帰還』)と続三部作(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『最後のジェダイ』、『スカイウォーカーの夜明け』)の間の時代を舞台としている。より正確には、『ジェダイの帰還』の終盤で帝国が敗北した後、いわゆる「新共和国」時代を舞台としており、残存する帝国軍がファースト・オーダーへと変貌を遂げる前に、密かに勢力を拡大していた時期を描いている。
The Mandalorian watch order: how to watch the Star Wars Mandoverse in timeline order (including Ahsoka and The Book of Boba Fett) | Popverse より意訳・引用 2026年5月15日閲覧
しかし、新共和国が誕生したからといって、銀河に完全な平和が訪れたわけではない。銀河の各地には、いまだに帝国の残党(軍閥)が散らばっており、彼らが新たな脅威として暗躍する不安定な情勢が続いている。
映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』の公式なあらすじでも、この状況が明記されている。
邪悪な帝国は崩壊したが、帝国軍の軍閥は銀河中に散らばっている。新共和国は、反乱軍が守り抜いた全てを守るべく、伝説のマンダロリアンの賞金稼ぎ、ディン・ジャリン(ペドロ・パスカル)とその若き弟子グローグーの協力を仰ぐ。
The Ultimate List of What to Watch Before ‘Star Wars: The Mandalorian and Grogu’ – Murphy’s Multiverse より意訳・引用 2026年5月15日閲覧
このように、本作は平和を取り戻す過渡期にあり、水面下で帝国軍の残党勢力との戦いが続いている時代を描いた物語である。
スター・ウォーズの年号「ABY」で読み解く詳細な時系列
Image: 2分で振り返る『マンダロリアン』|特別映像|Disney+(ディズニープラス) / YouTube 2026年5月15日閲覧 ヤヴィンの戦いから9〜11年が経過し、フォースの力を成長させているグローグー
スター・ウォーズの世界には、現実世界の「西暦」のように独自の年号が存在する。より正確な時系列を把握するためには、この紀年法を理解することが不可欠だ。
基準となる「ABY(ヤヴィンの戦い)」とは?
スター・ウォーズの歴史における基準点は、映画『エピソード4/新たなる希望』(1977年公開)で描かれた「ヤヴィンの戦い」である。ルーク・スカイウォーカーらが帝国軍の巨大兵器デス・スターを破壊したこの出来事を「0年」として、前後の歴史が計算される。
“BBY”は「ヤヴィンの戦い前(Before the Battle of Yavin)」を意味し、すなわち1977年の初代映画のことである。“ABY”は「ヤヴィンの戦い後(After the Battle of Yavin)」を意味する。これらはスター・ウォーズファンに好まれる時系列の用語である
The Mandalorian watch order: how to watch the Star Wars Mandoverse in timeline order (including Ahsoka and The Book of Boba Fett) | Popverse より意訳・引用 2026年5月15日閲覧
つまり、「ABY」という年号は「ヤヴィンの戦いから何年後か」を示す単位である。
本作は「9 ABY〜11 ABY」の出来事
この「ABY」を用いて計算すると、旧三部作の最後である映画『エピソード6/ジェダイの帰還』は「4 ABY」の出来事にあたる。そして、本作のベースとなるドラマ『マンダロリアン』の物語は、その5年後である「9 ABY」からスタートする。
このシリーズは9 ABY( 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で描かれたヤヴィンの戦いの後)から始まります。つまり、『ジェダイの帰還』の出来事から5年後、4 ABYから5年後ということになります。
When The Mandalorian & Grogu Takes Place in the Star Wars Timeline – ComicBook.com より意訳・引用 2026年5月15日閲覧
映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』が具体的に何年を舞台にしているかは、現在のところ公式からは発表されていない。ドラマのシーズン1からシーズン3までがすべて同じ年(9 ABY)の出来事であると考える説もある。
しかし、物語の経過やキャラクターの成長を考慮すると、より長い時間が経過しているという見方が有力である。
ディン・ジャリンとグローグーの絆や、グローグーがルーク・スカイウォーカーと修行した期間を考慮すると、現実的な時系列では『マンダロリアン』シーズン2の出来事は10 ABY、ボバ・フェットがモス・エスパを乗っ取ったのは11 ABYあたりに設定される可能性が高い
When The Mandalorian & Grogu Will Take Place In The Star Wars Timeline より意訳・引用 2026年5月15日閲覧
制作陣も過去のシーズン間に時間が経過していることを示唆しているため、これまでの流れやグローグーの成長具合から、映画の舞台は「9 ABY〜11 ABY(ヤヴィンの戦いから9〜11年後)」の間に位置付けられると推測できる。
ここまでの流れと今後の展開を、わかりやすく年表(タイムライン)でまとめた。
- 0 ABYヤヴィンの戦い(映画『エピソード4/新たなる希望』)
- ルーク・スカイウォーカーらによってデス・スターが破壊される。この出来事がスター・ウォーズの歴史(ABY)の基準点となる。
- 4 ABY帝国の崩壊と新共和国の誕生(映画『エピソード6/ジェダイの帰還』)
- ダース・ベイダーや皇帝パルパティーンが倒れ、銀河帝国が崩壊する。
- その後、「新共和国」が銀河を統治し始めるが、各地にはまだ帝国の残党(軍閥)が散らばっている。
- 9 ABYドラマ『マンダロリアン』物語開始
- 『エピソード6/ジェダイの帰還』から5年後。
- マンダロリアン(ディン・ジャリン)とグローグーの物語がスタートする。
- 10 ABY(推測)ドラマ『マンダロリアン』シーズン2の出来事
- ディン・ジャリンとグローグーの絆の深まりや、ルーク・スカイウォーカーとの修行期間を考慮した現実的な推測。
- 11 ABY(推測)ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』の出来事
- ボバ・フェットがタトゥイーンのモス・エスパを乗っ取った時期の推測。
- 9 ABY 〜 11 ABY(推測)★映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』の舞台
- 物語の経過やグローグーの成長具合から、この期間内の出来事であると推測される。
- 新共和国に協力し、ディン・ジャリンとグローグーが「帝国の残党狩り」の任務に就く。この残党の存在が、のちの「ファースト・オーダー」誕生の伏線となる。
- 34 ABYファースト・オーダーの台頭(映画『エピソード7/フォースの覚醒』)
- レイやカイロ・レンが登場する続編(シークエル)トリロジーの時代。
- 映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』からは、約20〜22年後の未来にあたる。
続編(シークエル)トリロジーとの重要な繋がり
Image: All Episodes Now Streaming | The Mandalorian | Disney+ / YouTube 2026年5月15日閲覧 暗躍する帝国の残党が、のちの「ファースト・オーダー」へと繋がる新たな脅威となる
本作がのちの物語(エピソード7以降)にどう繋がっていくのかを解説。
『エピソード7/フォースの覚醒』の約20〜22年前を描く
レイやカイロ・レンといった新しい世代のキャラクターが登場する『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (エピソード7)』は、スター・ウォーズの歴史において「34 ABY」の出来事とされている。
前述の通り、映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』の舞台が「9 ABY〜11 ABY」の出来事であると推測されるため、本作はシークエル・トリロジーが始まる約20〜22年前の時代を描いていることになる。これは、新共和国が銀河を統治し始めてから、再び銀河が戦争の渦に巻き込まれるまでの歴史の空白を埋める物語であると言える。
帝国の「残党狩り」がファースト・オーダー誕生の伏線に
本作において、主人公のマンダロリアン(ディン・ジャリン)とグローグーは、新共和国に協力して「帝国の残党狩り」の任務に就く。
この「帝国の残党」の存在こそが、のちのシークエル・トリロジーにおいて銀河最大の脅威となる「ファースト・オーダー」誕生の伏線となっている。
『フォースの覚醒』は未来に何が起こるかを示している。『マンダロリアン・アンド・グローグー』は帝国の残党狩りを中心に描くが、続編三部作の第1作は、新共和国が最終的にそれらの勢力を撃退できなかったことを示している。正史では、帝国軍の一部が結集してファースト・オーダーを形成する
5 Most Important Star Wars Movies And Shows To Watch Before The Mandalorian & Grogu より意訳・引用 2026年5月15日閲覧
つまり、本作で描かれる残党狩りの任務の裏で、残存する帝国軍がのちのファースト・オーダーへと秘密裏に変貌していく様子が描かれることになる。新共和国がいかにしてファースト・オーダーの台頭を許してしまったのか、その歴史の転換点を目撃する重要な時代と言える。
まとめ:「9 ABY〜11 ABY」の新共和国時代が舞台
映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』は、『エピソード6/ジェダイの帰還』から約5〜7年後となる「9 ABY〜11 ABY」の新共和国時代を舞台にしている。帝国は崩壊したものの、銀河には未だに帝国の軍閥が散らばる不安定な情勢だ。
本作でディン・ジャリンとグローグーが挑む帝国の残党狩りは、約20年後の『エピソード7/フォースの覚醒』で銀河を恐怖に陥れるファースト・オーダー誕生のルーツへと繋がっていく。この時系列と時代背景を押さえておくことで、本作の物語が持つスター・ウォーズ史における重要性をより深く、立体的に楽しむことができる。

























